第5話・・・事件解決と嵐

バッ   

寝坊してしまった。学校の時間には、間に合うがいつもの電車に間に合わない。

くそ。めちゃくちゃ苦痛だ。

本当は、休みたいが今日は学校にやることが残っているのでぼちぼち準備していきますか。


ガタンゴトンガタンゴトン


はぁ。やっぱり、いないか。

いつも、だったら楽しい電車が今日は憂鬱で仕方がなかった。


キンコンカンコーン キンコンカンコーン


今日も、授業が始まった。

「あれ、この前はなかったのに...」

隣の席のマドンナこと星宮さんがそう呟いていた。

僕は、それを聞きながら周りをしかっりと観察していた。


キンコンカンコーン キンコンカンコーン

憂鬱な授業が終わって放課後が始まった。いつも、だったらすぐに帰るのだが

今日はやることが残っていたので教室に残っていた。

星宮さんをいじめていたのはクラスのいわゆる一軍女子の三人だった。

その一人の横田恵は、クラスのリーダー的立ち位置だった。

「まじ、なんなんだろうね。」

「めんどくさいんやけど。」

どうやら、彼女らが来たようだ。

「こんにちは。横田さんたち、いやいじめっ子たち。」

「なんのこと」すごい形相でにらんできた。

「話はそれだけ?勘違いだからうちら帰るね。」

これを出すしかないか。

「星宮まじでうざくね。」全員の顔がこわばった。

「まだ、しらばっくれるつもり?あんたらは、もう終わりだよ。

これを、僕がばらまいて拡散すれば。だが、あんたらにいじめっ子

に提案がある。」

「なに?」自分の立場を理解したようで弱った声でそう聞いてきた。」

「星宮さんをいじめないことだ。」

「それだけ。」

「そうだ。それだけのことだ。だだ、やぶったら容赦しないから。」

「わかったわよ。」

そう言って三人とも憔悴しきった顔で教室を出て行った。

ふぅ。ひと段落したな。何がそれだけのことだ。いじめられた人が味わう苦痛ははかり知れたもんじゃない。そして、俺は自分のことが嫌いになっていた。あそこで言えていたら自分の心の弱さに嫌気がさしていた。


ガラガラ

教室に誰かが入ってきた。

「好きです。付き合ってください。」

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隣の席のマドンナと毎朝会っていた件 @trick-kei

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