徹頭徹尾偏見の物語でした。その偏見がかなり「あるある」で、主人公道間慎之介の偏見にはかなり首肯できます。そして笑えます。何事にも動じない冷静沈着な性格に、偏見が交わるとこんなにも笑えるのかとびっくりしました。現代ファンタジーに対する偏見を見事に舞台装置として働かせた作品……と固いことは抜きにして、とりあえずめちゃ笑えるので肩の力を抜いて読んでみてください。