第9話
17:名無しの異界人
ワールドアナウンスの内容について誰かわかるやつ居る?
18:名無しの異界人
ワイもわからん……。誰か説明よろ!
19:名無しの異界人
いつもならある運営からの説明も無いな。
20:名無しの異界人
今、マップ開拓が進んでるエリアの中にワールドアナウンスが流れるほどの重要そうなものあったか?
21:名無しの異界人
初期リス近くは探索され尽くしたで。初心者から攻略班とまではいかない中堅者が一時期わんさか集まっとったけど何も出てこなかったらしいで。
22:名無しの異界人
ワイ、それに参加して必死になんか無いか探し回ったけどあそこは何にもなさそうや。
23:名無しの異界人
海外サーバーはどこまで行ってるん?
24:名無しの異界人
〈〈〈23
米国鯖が1番進んでて今9個目の街で10個目の街の近くに居るモンスターが倒せてないってネットには書いてあるで。
25:名無しの異界人
日本鯖は中・欧州・米国の鯖に比べて進捗は遅い?
26:名無しの異界人
〈〈〈25
中国はもう企業がプロ攻略班を結成して米国に追いつく勢いや。
27:名無しの異界人
欧州は中国と米国ほどでは無いらしいけど日本よりは全然進んでるで。
28:名無しの異界人
日本はこの手のオープンワールドのゲームでは弱いからな〜。
29:名無しの異界人
プレイ人口があまり居ないのとエンジョイ勢が多いからしょうがないやん。
30:名無しの異界人
せやせや、程よく楽しむ人が多いねん。
31:名無しの異界人
〈〈〈17
結局みんなわからなさそうや……。
――――――――――――――――――
「着いた〜!」
「疲れ、た……」
フルダイブのお陰(?)で足が痛い。
フルダイブは筋肉の疲労まで正確に再現できるらしい。
俺と聖香は目指していた街の門に着いていた。
「入ろう聖香」
「ん、」
俺達は門をくぐって街に入る。
あれ、これ最初の街じゃない。
うーん、初期リス地も違ったみたいだし少し特殊なリスポーンをしているのかも……。
「す、すみません」
街の通りを聖香と会話しながら歩いていると袖を引かれた。
「聖香ちょっと待って」
「どうし、たの?」
『クエストが発生しました!受注しますか?
YES NO 』
俺は出てきたクエスト発生のタブに『YES』と答える。
「お母さんに花を贈りたいんだけど……まだ私が子供だから街の外に出れなくて、摘んできていただけませんか?」
小さい女の子からも依頼。
報酬はあまり望めなさそうだが初めての依頼としては簡単そうで良いかもしれない。
「うん、!しのに任せて」
「ホントですか!ありがとうございます!」
少女は俺達にお辞儀をする。
「聖香珍しいな、そんなに惹かれる依頼だったか?」
「ん〜、なんか、、感が―――」
「ハハッ!聖香の感なら間違いないな!」
「ん、!」
聖香が得意げに胸を張った。
「でも外に花を摘みに行く前にもう少しここの街を見ていこう?」
「うん、!」
俺と聖香はもう少しこの街を見ていくことにして、いくつも屋台が並んだ通りを見て回る。
「聖香ちょっと来て」
俺は聖香の手を引いて見つけた屋台に向かって歩く。
今、人と人の間に見えたあれきっと聖香に似合う。
「いらっしゃい」
目的の屋台に着くとお婆さんが迎えてくれた。
「これお願いします」
俺は決めていた買い物を迷いなく手に取りお婆さんに渡す。
「隣の女の子に贈り物かい?熱いねぇ〜王国銀貨5枚だよ」
俺はチュートリアルで貰った王国金貨を1枚取り出してお婆さんに渡す。
「金貨かい?久しぶりに見たねぇ、あいお釣りだよ」
俺はお婆さんから商品と王国銀貨と呼ばれていたものを5枚受取った。
「聖香あっち向いて」
「う、うん」
聖香は困惑しながらも俺の指さした方を向いて俺に背を向けた。
「はい!」
俺は聖香の首の前に手を回し今買った琥珀か何かによる装飾が施されているネックレスを首に付けてあげる。
「良い、の?」
「良いか聖香可愛い妹のためなら兄はなんだってできるんだぞ」
「なにそれ、、、お兄ちゃん、ありがと、ね!」
全世界の共通の認識だと思う。
俺はその後も聖香と一緒に街を回った。
――――――――――――
少しでも面白ければフォローと✧星評価✧をぜひ!
母がいきなり「今日からその子妹ね」と連れてきた女の子。どうやら虐めで不登校になってしまった様なので、義理の妹励まして一緒にVR世界でエンジョイします! 冬 @yoshiyoshix2
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。母がいきなり「今日からその子妹ね」と連れてきた女の子。どうやら虐めで不登校になってしまった様なので、義理の妹励まして一緒にVR世界でエンジョイします!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます