第2話:恋恋ちゃんって仙女。
僕はひょんなことから、謎の女の子と知り合うことになった。
かくかくしかじかの事情で僕は彼女を僕に家に連れて帰った。
腕に傷を負っていたので、まずはすぐに傷の手当をしてあげた。
「ごめんなさい、ご迷惑かけて・・・」
「遠慮しなくていいからね・・・ここにいれば大丈夫だから」
で、いったい彼女が誰で、なにが起きてるのか聞いてみた。
「私、「
「仙女です」
「仙女?・・・仙女なんているんだ?」
「はい、ここに来るまでは「
身でした」
「あ、僕の名前は「
「ソラさん・・・よろしくお願いします」
「で?」
「で、私はほんとは人の目に触れることなく修行を終えて天上界に行くはず
だったんですけど・・・」
「ところが糸瓜島の中によからぬ考えを持つ「
「事態が大きくならないうちに対処しようと思っていたところ、ちょっと目を離したスキに、この日本に逃げられたんです」
「で、修行中の私がご指名を受けて「
「で、電車の上空でのあのバトルか?」
「そうです・・・戦っていたのは「
「
「だからこのまま彼らを放置して日本に危害が及んではいけませんからね」
「え?敵が何人いるのか知らないけど全員、恋恋ちゃんひとりで倒すの?」
「おそらく敵は五人でしょう」
「私ひとりで戦います・・・他に誰も支援してもらえませんから」
「大丈夫なの?・・・相手だって仙人だろ?」
「ひとりで充分です」
「だって怪我してるし・・・」
「あ〜ちょっと油断してましたね・・・でも次は大丈夫」
「私には「
「ん?・・・なに?その、けんこんかん、って?」
「けんこんけん・・・金色の円環で投擲「投げる」の武器のことです」
「ほら、これ」
そう言うと恋恋ちゃんの右手から、パッと金の輪っかが現れた。
「私だけが持つ仙女の武器です」
「お釈迦様から授かりました」
「なんだか面白いね・・・見るモノ聞くモノはじめてのことばかりだから
興味そそられる」
「仙女なんて滅多にお目にかかれませんからね」
「だから「
帰れないんです」
「こんなこと言うと不謹慎かもしれないけど僕、今、恋恋ちゃんにずっと、
ここにいて欲しいって思ってる」
「知りたいこといっぱいあるもん」
「申し訳ないんですけど・・・しばらくは、お邪魔してていいですか?」
「しばらくと言わず、ずっといてくれていいよ・・・」
「いっそ、仙女さん辞めてこの日本に就職すれば?」
「そうはいかないんです、仙女はいずれ天上界に行くのが宿命です」
「でももし、すべてが片付いて私が無事なら、ときどき「糸瓜島」から
ソラさんに会いに来ますから・・・」
ってことで恋恋ちゃんは、敵を倒すまでは日本に単身赴任することになった。
僕はなんの役にも立たなけど、それでも彼女のメンタルケアくらいは
してあげられる。
そして恋恋ちゃんは自分の仕事をこなすため、「
その部下達を倒すため毎日敵の探索にと出勤していった。
僕は恋恋ちゃんに頑張れと応援するばかりだった・・・勝利を願って。
おしまい。
天外仙記・恋恋ちゃんのお仕事。 猫野 尻尾 @amanotenshi
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