第4話 嬉しさよりも責任感
やはり、僕はアリアのことが大好きだ。
「すまない……僕なんかが急に話しかけるべきではなかったね」
腰まで届く透き通るような銀髪に、吸い込まれそうなほどに美しい碧眼。そして、国中の女性を超えるほどの端正な顔。
初めて彼女を見るものは誰しもが見惚れるであろう、かくいう僕もそのうちに一人である。
「また「僕なんか」と言いましたね?」
「あ……! 」
まずい。彼女を怒らせてしまった。
「あなたは、何度言ったら「僕なんか」と言うのをやめてくださるのですか?」
「えっと、それは、その」
「あなたは最近は「僕なんか」などと言うことは減ってきたというのに。また、お説教をしましょうか?」
「ごめんなさい!」
彼女が怒っている理由は単純。僕が自分を責めるようなことを言ったからだ。
彼女は優しいのでこんな僕でも自分を責めるのを叱って止めてくれる。
「カイル……あなたは、なぜそうまでして自分を貶めようとするのですか?」
「くせで出てしまいま、すみません!」
くせと言った瞬間にアリアの目から光が消えた。
「くせ、ですか……そうですかそうですか。くせなんですね? なら直さないといけませんね?」
「…………」
彼女の顔から笑みが消えた。
「カイル」
「はい」
「お説教です」
これは完全に僕が悪いね。
「と、言いたいところですが」
「んぇ?」
「明日はカイルの誕生日なのでお説教はなしです」
いや、僕なんかの誕生日にアリアのお説教を止める権限なんてないと思うのだが……あ、またやってしまった。
「カイル、あなたまた余計なことを考えましたね?」
まずい誤魔化さなきゃ!
「いやぁ、ソンナコトナイヨー?」
「へぇ、それでは何を考えていたのか教えてくれますか? どうせ、あなたのことですから「僕の誕生日にそんなに価値はない」とか考えていたのでしょう?」
んぐっ、鋭い。なんでアリアは僕の考えていることがほとんど分かるんだ。なんて言ってごまかそうかな……?
そうだ、彼女を褒めちぎってごまかそう!
「お、怒った顔も綺麗だなって思ってただけダヨ?」
僕のバカ! アリアは綺麗なんて言われ慣れているだろ! アホ! ドジ!
……絶対ごまかせてない……終わった……
「っ……それは…本当に思っていたのですか?」
うわぁ、嘘だってバレてそう……でも今更違うことを言うのもなぁ……もういいや、流れでいこう、うん。
「うん、思ってたよ……」
やばい、アリアが顔を下げちゃったよ。体もなんか小刻みに震えてるし。これは本気で怒られるやつかな。
「あの〜アリアさん? その…」
「こっちを見ないでもらえるかしら」
おうふ……どうやらものすごく怒っているようだ。終わったー
「今顔が熱くて、あなたの方を見れそうにないのよ」
うん? 顔が熱い? もしかして風邪?!
「大丈夫? 体調が悪いなら屋敷に行こう!」
いや、待てよ? もしかして風邪じゃないかもしれない……。あっ! 怒っていて顔が熱いのか! ふぅ、顔が熱くなるまで怒ってるなんて。
「違うの……いま、顔が熱いのは……あなたの言葉に……れ…いた…か…よ」
「え? ごめん。聞こえなかったからもう一度言ってくれるかな?」
「っ! あなたに言われた言葉で、て、て、」
「て?」
「照れていたのよ!……ぅぅ……」
照れていた、だと?! え、でもアリアは言われ慣れているはず! なにかの聞き間違いだそうに決まってる!! え、でも本当に照れているならなんでだ?! わからないことだらけすぎる……
「…………」
「…………」
「とりあえず屋敷に行く……?」
「ええ……行きましょう……」
中庭を歩きながら屋敷に向かう最中は本当に気まずかった。僕が何かを聞こうとしても彼女は縮こまった声で「何も聞かないで……」恥ずかしそうに言うので、何も聞けれなかった。アリアの方も何も聞いてこなかったので、それが余計に不安感を増幅させた。
その後、屋敷に入った僕を迎えたのは、ニヤニヤとした顔を浮かべる父上とあらあらと笑う母上であった。
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遅れてすみません。それと一つ言いたいことがります。
この第四話はなぜか消えていました。第五話はしっかりと存在しているのに。第四話は消えていました。つまり、何が言いたいかと言うと。
一から書き直しました。(プロットはありました内容薄いですけど)なので深夜ハイテンションで書いてます。【意味不明】
ちょっと、というかだいぶ頭のおかしな文章になったかもしれないので。
おかしかったら、「てめぇ! 何だこの駄文は!? シバクぞ!」とか言ってもらえれば平常時の私が書き直します。
よろしくお願いします。
追記
月姫をやりましょう! 楽しいですよ! ゲームをやらなくてもアニメや、漫画を見たり読んだりするだけでもいいですよ! 面白いので!
ドジな僕は彼女のために自殺する 紗斬_涼【不定期更新が多い人】 @sakir-you
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