第7話 オマケと旅立ち

一章 宴から始まる異世界生活



「終わって見れば十分なスキルや技能を所得出来たな」


 戦闘に関してはチートではないはず。格闘しか出来ない戦闘と魔法に関してはかなり優秀だが飛ばせないと言う致命的な欠陥がある


 商人としてはチートだな。鑑定があり武具の作成が出来きネットショッピングまである。でもこちらは趣味として活用する予定だ。商売は気が向いたらだな


「ほっほっほ。思ってた以上の成果だったみたいじゃな」


「おかげさまでなんとかやっていけそうです」


「それにしっかり盛り上げてくれたの」


「「「「「楽しかったぞ!」」」」」


「「「向こうでも頑張ってね!」」」


「「「「グッジョブ」」」」


「「「キスしたからちょっと恥ずかしいんだけど」」」


「にーに、チューするの!」


「不潔」


「ボクもしてあげよっか?」


 神々達が集まってきている


「おめーのスマホよこせ」


「あっ、はい」


「これで良しと。このスマホを経由すればネットショッピングを出来るようにしといた」


「ありがとうございます」


「電気が必要なのはじーさんの変化で魔法力で代用しといたからなんとかなんだろ」


「それはすごいですね」


「ただし買えねーのもある。銃や科学兵器は世界を変えてしまう。それをさせるわけにいはいかねー」


「買うつもりはないですがそもそもネットショッピングで帰る物なんですか?」


「今の世の中、ネットで買えねーもんなんてねぇーよ」


 いい世の中なのか悪い世の中なのか判断に困るな


 何気に会話をしているが腕には3姉妹の末っ子、背中には闇の神様、足には火の神様が引っ付いている


 そして何気に服の裾を摘んでいる杖の神様がいる


「どの子かを嫁にするかの?」


「「「「「「!?」」」」」」


「いや、いや、自分なんかでは到底釣り合いませんよ」


「「「ゲシ、ゲシ」」」


「ぐいっ」


 引っ付いている3人の女神からの攻撃と裾の引っ張りが強くなってはいるが気にしてはいけない


「見合う男になった時は考えさせて下さい」


「「「「「「!?」」」」」」


 攻撃が止んだ。ちなみに反応がこの4人だけではないが後は誰なんだ?


「ほっほっほ。なかなかの逸材を見つけてしまったかのう」


「いえ、まずは異世界生活を堪能したいだけですので」


「「「「「「あはははっ!」」」」」」


「天界の女神達より異世界とは漢じゃねーかよ」


「あらら、困ったお人ね」


「「「うぇーい、乾杯!」」」


「気長に待つしかないですわね」


「そうだね。おねえちゃん」


 そろそろお別れかな。楽しかったな





「では最後のひと勝負といくかの?」


「「「「「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」」」」」


「ジャンケンをしてくれるのですか!」


「もちろんじゃ。言ったじゃろ?わしににも責任があると」


「そうでしたね。ではひと勝負お願いします!」


「そうじゃな。わしに勝てば願いを1つ叶えてやろう。魔法を飛ばすことも可能じゃよ」


「!?」


「あいこであれば加護をやろう」


「「「「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」」」」」」」


「え?」


 言ってはなんだがお爺様のキスはちょっと、、、


「負けたらそうじゃな、やっぱり1人嫁に一緒に連れていってもらおうかの」


「「「「「「!?」」」」」」


「自分に徳しかない内容ですね」


「こんなに盛り上がった宴ははじめでのう。感謝しておるのじゃよ」


「絶対に勝たせてもらいます!」


「「「「「いや、あいこにしろ!」」」」」


「「「「「勝たなくていい!加護にしとけ」」」」」


「「「全知全能の加護だぞ!」」」


 加護?否!勝って魔法を飛ばす!!!


「「「「「「、、、負けろ」」」」」」


「ではジャンケン」


「ポン」






「「「「「「「よっしゃ!」」」」」」」


「「「「「「「それでいい!」」」」」」」


「「「「「「ぐすん、、、」」」」」」


「最後の最後でやらかした、、、」


 あいこだ。お爺様からのキス


「ほれ、加護を授けたのじゃ」


「え?」


「なんじゃ、わしからもチッスが良かったのかえ?」


「いえ!ありがとうございます!!」


「「「「「「ヘタレ」」」」」」


 いや、ジャンケンは運だからね!


「では最後に初期値の設定かの」


「ステイタスってやつですか?」


「そうじゃ。普通なら技能やスキルに合ったステータスにするのじゃがお主は色々と特殊じゃからの」


「まずは見た目じゃが希望はあるかの?」


 見た目か。自分は自分として異世界で頑張るんだ


「容姿も年齢も今のままで構いません。新しい世界を今まで経験したこと共に積み重ねて行きます」


「ほぅー。良い人生を積んで来たのじゃな」


「後悔や挫折ばかりですよ。でもそれがあったからこそ今の自分がいるので」


「容姿や年齢をいじらないのであれば別の願いにするかの。『青の星』のやり残したなどあるかの?」


「可能であれば隣人の2人に異世界を冒険してくると伝えたいですかね」


「隣人、、、。ほっほっほ!これまたどうしてじゃ。実に奇妙な理じゃの」


「もしかしてですが、、、」


「2人は『白の星』から来たようじゃの」


「あのエセロシア人共め、、、」


「彼女達ならすぐに話は伝わるじゃろ。他に伝言はあるかの?」


「自分の持ち物は全て好きに使ってくれていいとお伝え下さい」


「良かろう。『青の星』でのそなたの扱いも手をうっておこうかの。それと2人からの贈り物が内ポケットに入っているようじゃな」


 内ポケット?これはナイフ??


「む。それは守護の宝剣ですね」


 杖の神様がのぞいてきている


「守護の宝剣とはなんでしょうか?」


「自身に受けた致命傷を肩代わりしてくれる防御装備です。しかもこれは、、、」


「祝福されておるの」


「何が違うのでしょうか?」


「守護の宝剣ですら珍しいのですが一度使えばなくなってしまいます。ですがこちらの宝剣には二つの祝福がかかっております。普通ではありえないことです」


「うむ。再生と防御かの」


「この祝福された宝剣はそれこそ真っ二つにでもならない限り元に戻り何回も使用することが可能です」


 それはかなり凄いので?


「ふむ。売れば家ぐらいは簡単に買えるじゃろうな」


「私達が持っていてもおかしくないぐらいの代物です」


「いや、売らないですから!」


 セシルとサラの贈り物だ。売れるわけがない!


「では続きじゃステータスじゃ。こちらはシンプルなもんじゃ」


 久保 善一 人間


 戦闘 2

 魔法 3

 商業 0

 人徳 1


「シンプルですね」


「ステータスが全てではないからの。あくまでも目安みたいなものじゃ」


「むっ。割と高い」


 背中の闇の神様がステータスをのぞいている


「そうですね。初期値でこれは高いです」


 杖の神様ものぞいている


「最高値は10です。冒険者などの戦闘を得意とする人達で初心なら1から2、中級者で3から4、上級者でも5といった感じですね。もちろんそれ以上もいますが人で7より上は現在確認されていませんね」


 自分は戦闘は初心者で魔法が中級者か。確かに初期としては高いな。まっ上には上がいるみたいだけどな


「人徳とは何ですか?」


「簡単に良い人か悪い人かを表す数値です。高ければ信用されやすいし引くければ疑われたやすといった目安ですね。数値の上昇は人との関わりによりますから低い人でも悪いとは言い切れないのですが、、、」


 ぼっちなら人との関わりが少ないから良い人だとしても数値は低いと言うことか


「なるほど」


「ですが数値の改竄は出来ませんので0の人には気をつけて下さい」


「ちなみに数値は上昇もすれば減少もする」


 良いことをして上がった数値も悪いことをすれば下がるのか


「確かに人徳の判断は難しそうですね」


「普通に生きておれば問題のない話じゃ。人と関わりが少なくても3ぐらいにはなるもんじゃよ」


 なるほど。信用目安ラインは3か


「ではそろそろ準備は良いかの?心配せんでも毎年の宴には呼ぶからまた1年後じゃ」


「「「「「「「「「「「「おぁ!?」」」」」」」」」」」」


「「「グッジョブ!」」」


「「「1年、、、」」」






「本当にお世話になりました!」


「あんまり無茶すんじゃねーぞ」


「うふふ。向こうに着いたら幻獣ちゃんを呼んであげてね」


「カンパーイ!」


 はじめて会話した3人の神様


「しっかりしろよ。善一は俺の弟子みてーなもんだからよ」


「1年は寂しいですが身体に気を付けて頑張って下さい」


 無手の神様に杖の神様


「しばしの別れ」


「ほんとにキスいらないの?」


「そんなに加護を授けてどうするんですか」


「本当に申し訳ございませんの。無事に1年後帰って来て下さいね」


「しっかりね!私の加護は安くはないんだからね」


「にーに、お土産いっぱい持ってきて!」


 闇の神様に火の神様に風の神様。それに三姉妹の神様


「お主の新しい人生に幸あることを願おう」


 全知全能の神様


「では、行ってまいります!1年後また会いましょう」


「では、、、転移!『白の世界』アストラルテ」





 久保 善一 人間


 戦闘 2

 魔法 3

 商業 0

 人徳 1


 今手に入れたのは技能が6つにスキルが2つに加護が3つに装備が2つに体質とデバフ


『武具作成』

 武器や防具の作成が出来る技能

『エンチャント』

 魔法やスキルを指定の対象に付与出来る技能

『鑑定』

 対象の情報がわかるスキル

『音楽の才能』

 楽器の演奏や歌が上手くなる技能

『特異体質』

 他者からの魔法支援の無効化

『腹筋』

 常に6LDK

『幻獣の相棒』

 詳細は不明

『ネットショッピング』 新

 一定の物を除き購入可能

『カルテット』

 4倍の威力を出せるスキル

『無手の極意』

 格闘の知識や才能が向上する技能

『覇剛』

 無手の神のソルレットの複製。右足の装備「攻」

『多重思考』

 複数の思考を使える技能

『武女神の祝福「バージン」』

 健康で頑丈な身体と身体能力の向上「激」の祝福

『聖属性魔法』

 光を主とした魔法 適正10

『全属性魔法』

 火、水、風、土、闇、聖、氷、雷、空

 適正5

『魔法力増大』

 保持している魔法力が多く使用する度に増える体質

『魔法知識』

 魔法に関する知識と技術が向上する技能

『魔女神3姉妹の加護「バージン」』

 魔力の自動回復。魔力の質「激」の祝福

『全知全能の加護』 新

 限界突破の祝福

『祝福された守護の宝剣』 新

 致命傷の肩代わりをする装備「防」






「まさか無手を所得するとはな」


「極めれば最強だろ!」


「他は装備すらできないですけどね」


「「「「「「「「「あはははっ」」」」」」」」」


「いや、いや、魔法だろ!」


「全属性に加護まであるんだぞ!」


「たしかに魔法がヤバイな」


「、、、飛ばせないけどね」


「「「「「「「「あはははっ!」」」」」」」」


「「「「「「「カンパーイ!!」」」」」」」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

宴 うたげ リトルシガー @333555777

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ