第6話 ジャンケン大会 後編
一章 宴から始まる異世界生活
異世界に行っても魔法がなくても多分大丈夫なスキルや技能はある
だか否だ!魔法を使ってこその異世界生活
「、、、うん。絶対あそこの一団だ」
髪の色が赤、青、緑、茶、金、黒
「髪色で属性がわかるな」
赤→火 青→水 緑→風 茶→土
金→聖 黒→闇
「ん?やぁーやぁー来たね!」
「よろしくお願いします!!」
「うわぉっ、気合いが違うね」
「うっす!!」
髪の赤い神様だから火を司る神様だろ
「見てわかるようにボクは水を司る神様だよ!」
「いや!?わからないですから!」
「へぇ?」
「普通は赤の髪色なら火ですよね!?」
「普通って何かな?」
「心理ですか!?」
「神が嘘はダメ」
黒色の髪の神様だ
「ぶぅー。嘘じゃなく冗談なのに」
「彼女は見ての通り闇を司る神」
「だからわかりませんから!?」
「おっ。上手いね、黒だけにブラックジョーク」
「そんなに上手くないですからね!?」
「「ぶぅーぶぅー」」
「こらこら、話が進まないだろ?」
緑の髪色の神様だ、、、まともそうだから大丈夫だろ
「すまないね。久しぶりの客人で浮かれていてね。察しの通り赤の子が火で黒の子が闇で私は土だよ」
「まさかのトリプルですか!?」
「「グッジョブ!」」
「ごめんね。ノラないといけないかと思ってね。私は風を司る神だよ」
「ぐっ。思っている以上の強敵ですね」
「君は魔法を是が非でも使いたいみたいだね」
「はい!!」
「私達は他の神達よりお茶目だから安心してくれて大丈夫だよ」
これは期待出来そうだ!目指せ属性コンプリート!!
「お手柔にお願いします」
火を司る神様と闇を司る神様が手を触ってくる
「柔らかい?」
「ちょっと硬い」
「そうじゃねーから!?」
神様に初めてタメ口のツッコミをしてしまった
「あははは。場も温まってきたしルールの説明をするね。勝てばその神の属性を負ければ何もなしね」
「使えなくなるとかではないのですか?」
「そんなことはしないよ。ここで手に入れられなくても『白の世界」で手に入れれるかも知れないしね」
「ありがとうございます!」
「私達は今君がどんなスキルや技能を持っているかは知らない。知ってしまうとあの子達の餌食になるしね」
今だに手を触り柔らかくないとか言い合っている2人の神様を見ている
「配慮に感謝します」
「でもおそらくラストゲームになるだろから盛り上げようと思ってあいこも考えたよ」
またあいこでもスキルとかもらえるのか?
「あいこは君の負けだね。もし勝って所持している魔法属性があれば没収ね」
「え?」
「あっ、大丈夫だから!もっていないものは没収できないし君が2つ所持していもあいこの数しか没収しないから」
2つ所持している次のジャンケンであいこなら所持数が1つになると言うことか
「ハードなジャンケンですね、、、」
「そうかい?お茶目だろ?」
クイクイ。今だ手を触っている闇を司る神様が引っ張ってきた
「あいつ、腹黒」
「だぁー!!わざとだろ?絶対わざとだろ!?」
もう敬語なんかはない。それほど白熱している
「君すごいじゃないか。負けなしだよ」
確かに負けてはいない。勝ってはあいこで没収されての繰り返しだ
水→勝ち 火→あいこ 水を没収
土→勝ち 風→あいこ 土を没収
「真打ち登場」
「あれ?聖じゃないの?」
「あの子はグデングデンのバインバイン」
てっきり聖の神様が来て
聖→勝ち 闇→あいこ 聖を没収
「ん?なるほど」
聖の神様はもう泥酔状態だ。衣服なども乱れ目のやり場に困る。それに聖の神様はかなりのスタイルだ。他の魔法の神様は、、、
「不快。謝って」
他の神様はスレンダーか見た目が幼女だ
「ドンマイ」
ゲシゲシ
闇の神様と火の神様が蹴ってくる
「敗北を知るがいい」
「「ジャンケン」」
「「ポン」」
闇の神様と並んで床に手を付き落ち込んでる
「勝てなかった」
「あいこだった」
あいこだが何も属性を所持してないので没収もなしだ
「ちゅぎはあらしですかぁ?」
「ちっ。性め」
ニュアンスが違う気もするが色々と目のやり場に困る。確かに自分としても聖のイメージとしてはお淑やかで清純なのだが、、、
「闇を司る神様にお願いがあります」
「聞いてあげなくもない」
「自分の目を塞いで下さい」
「気に入った。叶えてやる」
「あっ!ボクもする!」
胡座をかいている自分の後ろに闇の神様が周り目を、、、突き刺した
「いたっ!」
「あっ。ごめん」
「ボクは前だね!」
火の神様は膝の上にのり顔に抱きついてくる。幼女だしセシルやサラのスキンシップに慣れてはいるが、、、
「い、息が出来ない」
「あ!はやくジャンケン、ジャンケン!」
離すと言う選択肢がないようだ
「じゃあんけぇん」
「ぽひょん」
「「「「「あっ」」」」」
どっち?見えないだけど!?
「ご愁傷様」
「あーあ、残念」
「ぷふぁっ!負けたの!?」
自分はグー、聖の神様はチョキ
「え?」
「嘘はよくありませんよ。おめでとうございます。あなたの勝ちですよ」
「よ、よっしゃー!」
膝にいた火の神様を持ち上げ、背中には闇の神様がひっついているがその場で回る
「おぉー高いぞー」
「目が回る」
念願の魔法だ!!!
「よっしゃー!」
「「しゃーー」」
「あら楽しそうですわね」
「おや、珍しいですね。貴方がこのような場に来られるとは」
ん?新たに3人の女性の神様がいる
「「来ちゃった」」
「あの3人の神様は何を司る神様?」
「全属性魔法」
「え!?なにそれ、すごい」
「後ろの2人は魔法力と魔法技術の神だぞ」
「魔法技術?」
「魔法は属性によって扱いが全然違う」
「あの子は全ての扱いに長けてるのだ!」
「一人一人なら正直大したことない」
「辛辣だな」
「でも、あの3人は姉妹。合体すれば無敵」
「合体すんの!?」
「美人で無敵のバインバインになるだぞ!」
「貴方が転移者ですわね」
「はい。久保 善一と申します」
「ふぅーん。興味はないけどジャンケンをしに来てあげましたの」
「それはわざわざありがとうございます」
「準備しますのでしばらくお待ち頂けますの」
今回のはちょっとはまともそうですわね。それとも前回のあいつと比べたら誰でもマシに見えるのかしら?
「貴女達はどう思いますの?」
「私は不快感などはないかな」
「んー、まだわかんないの!」
評価は悪くないようですわね。前回でしたら
「貴女達はどう思いますの?」
「生理的に無理」
「やだなの」
前回のあいつは女性の神々には淫らに接触し男性の神々は無視。私や妹達の胸などを触ってきたので私達や女性の神々達からの恩恵はなしですの。当たり前ですわ!神々とはいえ女性をなんだと思っているのかしら!!
「あっちに行ってきていい?」
末っ子の妹が少し離れた場所で転移者と火の神と闇の神が遊んでいる様子を見ていますわ
「かまいませんわ。お行きなさい」
走って行きましたわね。珍しいこともありますの
「あの子が男性に自らかかわるなんて珍しいね」
前回のあの男以来、私達は男性がはっきり言って苦手になりましたの
でも、、、高い、高いされて嬉しいそうですわね
「ですが油断はしませんの。この時を待っていましたわ。やり返さねば怒りがおさまりませんの」
「でも前回のやつとは別の人だよ」
「そ、そうだとしても妹達の屈辱は返さねればなりません」
「おねえちゃん、、、」
「あははは!高い、高い!!」
さっき参加してきた神様だ。しばらく遊び今は腕に抱き抱えた状態だ
「ジャンケンしに来たの?」
「そーなの!ねーね達のとこに行くの!」
神様を抱えたまま指を指してる方に向かう。おっと、敬語にしなくては
「妹がお世話になりましたの」
「いえ、これぐらいは構いません」
「話に聞くと貴方は魔法が使いたみたいですわね」
「はい!その通りです」
純粋な真っ直ぐな瞳ね。それに今だに降りようとしない妹を抱き抱えたままですがいやらしさなどは全くありませんの、、、
「、、、そう。ごめんなさいね」
「え?」
「ジャンケン」
「え?え?」
「ポン」
自分は咄嗟にパーを出したが相手は何も出して来ない
「ポン」
「え?」
完璧なまでの後出しだ、、、だが俺の勝ち。わざと負けたのか?
「貴方の勝ちですわね。私の全属性を差し上げますの」
「よ、よろしいのでしょうか?」
「そう言う決まりなのでしょ?」
「ありがとうございます!!」
「でもあと出してこちらが勝ちなら反則負けですが後出しで貴方が勝っても完璧の勝利とは言えませんの」
「はぁー」
「なので約束通り、私の全属性を差し上げますが不正の勝利と言うことで魔法を『飛ばせない』ようにしますわね」
「「「「「「はぁっ?」」」」」」
「魔法が飛ばせないですか、、、」
「それは酷すぎる」
「流石にやりすだよー、ジョークじゃすまないレベルだぞ!」
「そんに酷いことなんですか?」
「魔法使いで魔法を飛ばせないは致命的ですね。魔法の1番のメリットは遠距離で攻撃や支援を行えることです。飛ばせない魔法など価値がないとまで言われていますね。それに何故魔法使いが杖を使うかわかりますか?」
「そちらの方が効率が良いからでは?」
「もちろんそれもあります。ですが1番の理由は危険だからです!」
「危険ですか?」
「火が熱いは常識」
「杖には魔法を充填する際や放つ際には自動で使用者に防御結果が発動します」
「防御結界ですか」
「わかりやすくさきほど火の話が出ましたが考えても見て下さい。火の塊が自分の間近くにあるんですよ。熱くないわけないじゃないですか。防御結界がなければ火傷では済まない怪我をしますよ!」
「、、、」
杖装備出来ないですけど
でも全属性魔法ゲット!!!
やりすぎましたの、、、あんなにも楽しみにされていた魔法が使えないとわかり怒りで震えてますわ。ですが授けたからにはもうどうしようもないですの、、、
「おねえさんの気持ちは嬉しいよ。でも別の人に仕返しはやっぱり駄目だよ!」
「ねーね!めっ!!」
「私も反省してますの。ですがもう授けてしまい、、、」
「にーい、ジャンケンするの!」
「え?」
「パーだすの!にーにチョキだすの!」
「ジャンケン」
「ポン」
「にーにの勝ちなの!」
「私もジャンケンしよっと。私はグーを出すからね」
「ジャンケン」
「ポン」
「あなたの勝ちよ。それとおねちゃんがごめんなさい、、、私と妹、それに他の女性の神々達の為にしてしまったことなの」
「それはどう言うことですか?」
「実は、、、」
まっ、よくあるテンプレだった。自分は選ばれた者と調子にのり好き勝手にやるあれだ。むしろよく我慢した方だと思う。性行為までしようとしたところで温厚な神々も限界がきて適当なスキルを授与し追い返したらしい
「そんな方ばっかりじゃないのも私達は知ってたのに八当たりのような感じになっちゃって」
中にはとても良い人もいてたようだ。全員女性らしい、、、
「だから男性では君がはじめての良い人ね」
「本当に申し訳ございませんの」
末の妹に怒られたのだろう。抱っこはしているが頬をひっぱられている
「ねーね、めっ!」
「はいですの、、、」
許すも何も怒ってすらないのだが
「実はとても言いにくいですが自分は落ち込んでたわけではなく喜びを超えて震えてただけでして、、、」
「「えっ?」」
「自分、杖の装備が出来ないんでそもそも魔法を飛ばせないんですよ」
「「「「「「えっ?」」」」」」
「でも、他の武器に魔法を付与したりとか可能性はあるから!」
「自分、装備出来る武装はグローブとソルレットだけです」
「「「「「「「、、、」」」」」」」
「それでも魔法が使いたくて。ですが聖属性だけではなくまさかの全属性まで使用できるようになるとは!本当にありがとうございます!!」
「不屈」
「ですが確かに飛ばせないだけで触れば魔法を使えますからね」
「自爆戦術だぞ!」
「あははは。君は最高だね!」
「にーに、かっこいい!」
「私の悩みはなんだったのかしらね。でもこんな殿方もいるとわかりましたの」
「おねちゃん」
「ねーね!」
「わかってますの!」
3人の姉妹が手を繋ぐと1人の美しい神様になった。なるほどバインバインか、、、
「これはお詫びなんだから意識とかしなでよね!」
「何が?」
「んっ」
ほっぺにキスをされた
「色々とごめんなさいね。怒らないでくれてありがとう。頑張ってね!」
新たに手に入れたのは5つ
『聖属性魔法』
光を主とした魔法 適正10
『全属性魔法』
火、水、風、土、闇、聖、氷、雷、空
適正5
『魔法力増大』
保持している魔法力が多く使用する度に増える体質
『魔法知識』
魔法に関する知識と技術が向上する技能
『魔女神3姉妹の加護「バージン」』
魔力の自動回復。魔力の質「激」
「キスしてしまいましたの」
「私の初めてはあの人なんだね」
「チューしたの!」
「先を越された」
「私はしたことあるぞ?」
「「「「え?」」」」
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