第5話 山吹蓮

次の日職場に行くと同僚の山吹蓮に

呼ばれた。今日の仕事が終わったら俺の

退職回避のお祝いの為に居酒屋に行きたい

と言ってきた。俺は特に用事もなかった為

快く了承した。

そこから数時間が経ち居酒屋に行った...

「うぃ〜やまぅきーそういえばさー

キングたうぇしあほうほおがさぁ〜」

「シェイルお前呂律回ってねえし

酔うの早いなまだ2口目だろ」

そのようにシェイルと久しぶりの楽しい時間を過ごしていると…

「きゃー!」

外から悲鳴の様な聞こえる。

俺は外に飛び出る。

そこにはある女性の腕を掴み

何処かに連れて行こうとしている男がいた。

「おい!」

俺が怒鳴るとその男は動きを止め目だけ

動かし俺を見る。その男が掴む手に更に力を込めていく様に見えた。

「その手を離せ!」

「は?何を言ってるんだい?手を挙げろよ。

従うのはお前の方だろ?人質がいるんだ。

俺何か間違えた事をしているかい?」

「ああしてるさ。そんな事して何になる?

分かったら。その手を離してくれないか?

そうしたらお前を見逃すことだって...」

勿論見逃すつもりは無い。何なら少しでも隙を見せたら制圧するつもりだ。

「俺がお前に従う意味があるのか?

俺間違った事言ってるか?なあ?」

と言って女性の腕を力強く握る。

爪が食い込み血が流れる。女性の目には涙が溜まり流れだす。

恐怖で声は上手く出なくなっている様だ。

「ま、間違って、エグ、ません」

「上手く聞こえねぇよ。しっかりいえよ。

俺間違った事言ってるか?」

俺の中の何かがプツンッと音を立てて切れた

「お前は全て間違ってる!早くその子を離せ!

...このクソ野郎『変幻』!!」

俺の能力は

どんな場所でも足場として使える能力...

まあ...弱いよな!

だから俺は筋トレや経験を積んだ。

筋トレより経験の方が強さに繋がる。

その中で俺は『創造』、『変幻』、

を手に入れた。その中でも俺の最大の強さと言えるのが『変幻』だ。

この能力は限界を無くす能力。

運動全てが自分の体に吸収され、

限界無く強くなる。

そしてこの能力を発動している間、

その強くなった俺の状態になる事が

出来るんだ。まあデメリットもあるが

まあ大丈夫だろうこれが俺が強者の理由だ。

...俺は目の前にいる男を見つめ

『変幻』と言い放つ。

瞬間...俺の髪がのびる。

それはもう地面に着くと思える程の長さだ。

俺は空を走り左手で相手の右腕を

力一杯握る。

グシャッというような音が響きわたった。

男は悶絶しそのまま動かなくなった。

どうやら痛みで気絶した様だ。

俺の髪が元の長さにまで戻る。

そして自分が助けたその女性に優しく

「大丈夫か?怪我しているな。

バイキン入ったら大変だ病院に行こうか」

と声を掛け女性の顔を見る。さっきまで流していた涙も止まり少し不気味な微笑みをこちらに向けている。

そのままその女性は抱きついてきた。

「...はぁ⁉︎」

俺はその行動に動揺し、思考が停止する。

女性は、懐から何かを出す様な動きをする。黒い何かが見え

背後からビチリという音がし、

身体に一瞬の激痛が走る。

その時にはもう俺の意識は落ちてしまっていた。

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能力社会の警察では俺は脇役 @kutooooooo

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