第4話 キング殺害

「ついたよ〜」

「ここが...」

俺は少女と一緒に

王様が座る椅子の前の赤いカーペットの道に立つそしてスタスタと歩いて行く


「この者は...警察の様だな」

機械的な声が響き渡る俺は質問を投げかける

「あんたはキングか?」

「見れば分かるだろう」

キングはいかにもな服装をしている為、

聞かなくても恐らく分かったが。

無関係な人を巻き込みたくなかったんだ。


「ああそうだな...俺はお前を殺しに来たんだ」

「そうか...では女、コイツを殺せ」

「はーい」

俺は咄嗟に後ろを振り向き戦闘態勢に入る。

『『創造』』両者同時にそう言い放つ。

少女は円盤状の武器を持っていた。


俺は正直こんな恐らく洗脳されている少女を

殺してキングに向かうなんて出来ない。

ならどうするか...それは逃げる一択だろう。

俺は屋根に瞬間移動した。


そうすると急な眠気が襲ってきた。

彼女の能力の影響で眠くなったのか?

まあ取り敢えず寝ないよう...に...しな

俺が目を覚ますと辺りは真っ暗になっていた。俺は眠らないようにする事が出来なかったようだ。


「起きたねー」

背後から声が聞こえる。

後ろを振り向くとそこには居ない

「こっちこっち」

元々見ていた方向に少女がいる。

「能力がよく分からん...

人を回復させて...瞬間移動して...変幻か?」

「いや違うよ...

起きたことだし昼の続き...しよっか」

「望まねえ所だ行くぞ」

動けなくなるまで痛め付けるしかないか。


「『創造』」

二人の声が重なる。

俺の手にはトライデントが握られており少女の手には円盤状の何かが握られていた。


「じゃあ...行くよお兄さん」

「来いよ...経験の差を見してやる」

少女は円盤を投げてくる。俺は円盤を避け

「そんなフリスビーが

俺に簡単に当たると思うなよ」


やはり俺はこの子を殺そうとは思わない。

相手の背後に瞬間移動し、

トライデントを突き刺す。しかし当たる事は無かった。俺の背後に瞬間移動して来たのだ


円盤状の物が戻って当たりかける。

トライデントが勝手に避けてくれた。

それにしても少女の能力は意味が分からないこれは少女の能力を理解しなければ少し危ない...そう思い俺は考えながら戦っていた。


そうすると相手は違う戦い方をしてきた。

大きな種をこちらに投げてきたのだ。

少し離れその種を見守ると一気に木まで成長する。分かった...この子の能力は


「何かの時間を経過させる能力だろ...

それにしても凄いな...その木もう切って

良さそうな木だ。ざっと4〜50年辺りを一気に経過させたんだな」


「凄〜いよく分かったねじゃあ『変化』も

分かったって事かな?」

「あぁ何かの時間を戻す能力だろ。

自分自身の場所を戻して今までいた所

全てに行くことができる。

つまりこの島の中だったら...実質瞬間移動

ってカラクリだろ。」


「凄〜いなんでも分かるんだね〜

じゃあ少し怖いから逃げよ!」

そうして少女は俺の側から消えた。

「一難去ったって事かな?」

キングをさっさと殺さなくては。

能力は能力者が死ぬと効力が無くなる。

それが普通だ。

キングを殺したら洗脳も無くなる筈だ。


キングは何処に居るかな?近くの座標を探す...人影が見つかった。キングが元々いた席でピクリとも動いていない寝ているようだ。


「普通にベッドで寝れば良いのに」

そう言ってキングの首にトライデント

を刺し切る。生首が落ちてきた。

血が流れては来なかった。少し嫌悪する

「うわぁ......グロい」

「やったのは貴方でしょ」

背後からまた声が聞こえる。

「ほら...頭、返して」

後ろを振り向き頭を渡す。

「死んだ命も戻せるのか?」

「それは無理かな」

「そうか」

「帰って」

「...明日また来る」

念の為明日死んでいるか見てから帰るとしようそう思って瞬間移動し屋根に飛んだ。

次の日、

早朝に赤いカーペットの上に飛び椅子を見る

椅子にキングが座っている。

俺はキングを睨むが目が合わない。

俺は1つの可能性を思い付き恐る恐る

実行する。

『創造』

トライデントを動かないキングにかざす。

そうするとキングは真っ二つになった。

キングの断面は機械の様に見える。

「もしかして...キングじゃない?」

「もしかして...気づいちゃった?」

背後から銃声と共に聞こえる。

トライデントを出しといて良かった。

瞬間移動で避ける。

「分かった。お前、お前が」

「そう...私の名前はキング

今日は貴方の処刑に良い日だと思わない?」

「いや、今日は革命するには良い日だな」

言い終わると俺達は二人とも瞬間移動する。

俺には攻撃が一つも当たらず相手の背後に

回る事ができた。トライデントを突き刺す。トライデントの刃先がキングに近づくと

トライデントがパッと消えた。

「何が起きたんだ!」

「私の近くに来たら巻き戻されるんだよ

だから貴方が殴ってきたら

貴方はすぐに存在ごと消えちゃうの」

「そうかよ...」

どうするべきだ...彼女はあの木を作るのに2秒掛かったつまりは1秒で25年は戻せる

と言う事だ。

俺が近づいたらすぐに存在ごと消える。

そうこう考えているとキングが円盤状の武器を投げてくる。

俺がギリギリ避け後ろを見るとと後ろの壁が円盤に当たった所だけ消えていた。

つまりは、円盤に当たったら死ぬ。

キングに触れても死ぬ。

創造武器はすぐに消される。

これはやばい...勝てないな。

少しの諦めと希望を持ちながらキングを見る

そこで違和感を覚えた。

希望が強くなる。俺は走って逃げ出した。

彼女は瞬間移動しながら着いてくる。

崖の様な所まで走りきった。

俺の目の前にキングが出てくる。

「そこから落として欲しいの?」

「あぁ...だが落ちるのは一緒にだ!」

そう言って地面にトライデントをかざした。

崖は真っ二つに切れるそこから一緒に落ちる

「私は...瞬間移動出来るのよ!

バカじゃ無いの!?」

そうして彼女は崖の上に戻って行った。

俺は座標を探す。

探した座標はもちろんキングの座標だ。

俺は落ちている崖に瞬間移動し槍に崖を刺す

そのままキングの上に瞬間移動した。

落ちている崖の重さは何万トンもある。

キングはその崖に押し潰され即死した。

崖は土で出来ているそして土は4億年前から

この世にあるのだ25年程度しか戻せない能力じゃ土には負けるよな。

そうして俺の勝ちでこの戦いは幕を下ろした

人々を助けて家に送る名目で

警察を呼び俺も家に帰った。

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