第3話 キングを殺せ

俺が目を覚ますと傷口の血が止まっていた。

俺はスマホを見て驚く

「1日眠ってたのか!...」

「そうよ私が家まで連れて来たのよ」

「ありがとう。貴方は確か同僚の...」

「ソープよ。

能力使っちゃったし言ってもいいか。

私の能力は物体の状態を固定する能力よ」

「つまり俺からこれ以上血が出ないのか」

「まあ離れたら効果消えるけどね〜

だから傷口に絆創膏貼ってね〜」

「それじゃ無理くね。」

急に電話の音が鳴り響く。

俺はすぐに出る。

「もしもし」

「私よ」

「署長ですか!」

「ええ、そうよ。貴方、密売犯を逃した様ね

私が捕まえたけれど上の人は

貴方をクビにしたいそうよ」

「え、そんな...そんなの酷いです。」

「そうね。だから私がどうにかして退職を無くしてもらえないかって交渉したのよ

まあ、

良いニュースと悪いニュースがあるのよどっちを先に聞きたい?」

俺はこう聞かれたらまず

「い、良いニュースから聞きたいです。」

と答える。

その質問に署長は一拍置いて返答する。

「良いニュースは...

貴方の退職を取り消す条件が出されたわ

...悪いニュースはその条件が孤島の犯罪者

を殺害する事。

あなたも聞いた事があるでしょう...

時々この国に来て人を攫って行く...

あのキングと自分で言っているあの誘拐犯

奇跡が起きなきゃ多分貴方は...」

「勝てない...そう言いたいんですよね。

でも俺の能力も使い勝手は良いんですよ」

そう言い、俺は自分の能力を思い返す。

俺の能力は...

座標をずらす能力しっかり説明すると

自分の座標を変え瞬間移動の様な事をする。

自分が触れている物を一緒に巻き込む事が出来る。因みに遠すぎると座標指定出来なくて海に落ちるかも知れないから近くでしか使えないけどね。トライデントの能力としては

俺の能力+動物以外の全ての物の中の座標をバラバラに変え真っ二つにする能力だ。

勝てる可能性も十分あると俺は思った。

「これ以上私は出来なかったの死んだら

ごめんなさい...恨んでくれて構わないわ」

「大丈夫ですよ。その孤島に行って来ます。」

そうして俺は船を使いその孤島に降り立った

少し進むと背後で大きな音がした。

後ろを振り向くと船が沈んでいた。

よく見ると一部分が破損しているのが

分かった。

おいおい...これじゃ帰れないじゃないか。俺が船を見てると背後から声が聞こえる

「どうしてそこに突っ立ってるの?」

俺は後ろを振り返り、取り敢えず

「え...君は誰?」

と当たり前な質問する。

「もしかして王様に会いに来たの?

船で来たようだけど」

「まあ...そうだね」

「あれ...怪我してるね...少し動かないでね」

そう言って俺の胸に手の平が当たる。

そうすると身体の痛みが一瞬にして消えた。

すぐにその少女は手を俺から離した。

「これは凄いな!医療系の能力か!」

「違うよ〜」

「え...違う能力なのか?」

そう言ってる間に

その少女はスタスタと歩いて行く

「はーやーくー」

「分かった...ちょっと待ってくれよ!」

そうして俺は少女について行った。

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