編集済
方角企画から失礼いたします。
ダイヤモンド富士という単語で、昨年の方角企画に参加されていた作品と関連があると気づきました。
叶大からのメッセージによって、彼との苦い記憶が呼び起こされたわけですが、
実際に再会したら主人公は気まずいだけではすまなかったでしょうし、会わずにすんで良かったのかもしれません。
主人公にとって、ドリップコーヒーがどのようなものなのか示されたうえで、物語は主人公がドリップコーヒーを頼むシーンで締められる。
なぜ、彼女はコーヒーを頼もうと思ったのか、色々と想像させられる終わり方がとても良かったです。
方角は北北西辺りでしょうか。
作者からの返信
感想ありがとうございます。
今回は心情を断定しないような終わり方にしたいと考え、このような終わり方にさせていただきました。
みな様、大人のコメントばかりですね……💦
あたしの拙い感想が恥ずかしいです。
同窓会……、あたしは出席したことがありません。
厳密に言うと、二次会に呼ばれて少しだけ顔を出したことがあったのですが
行ってすぐ後悔しました。
あの場所は、自分の格好良さを披露する場であり
劣等感を抱いた人間が来るべき場所ではないと。
そして、私を呼んだ学友も、わかりやすく下に見られる人間を打楽器として呼び出したのだと気づいて、すぐにその場を退席しました。
富士美さんも、もしかしたら劣等感があったのかも知れませんが、
それでも、その場に自分から出席してきたということから
ちゃんとした、納得の行く、恥ずかしくない生き方をしてきたのだと察せられます。
たとえ、恋が儚いものだったとしても、今の自分が一人だとしても
それが今の自分を形作っているのだと、心が前を向いているのだと……
あたしにとっては、眩しいくらいです。
素敵な物語をありがとうございました✨️
作者からの返信
いえいえ、感想ありがとうございます。
本作の執筆のきっかけになったのは、去年同窓会で恩師とお話しする機会があったからです。そんな会いに行きたくなる担任の先生がいたらいいなと思って富士美と先生の会話は書きました。
企画から参りました。コメント失礼します。
ほろ苦い恋の思い出を、コーヒーの苦味とともに。そんな風に感じました。
学生時代の恋は、若さが原因して、甘くなったり苦くなったりしますよね。富士美さんの場合は、お互いのペースが合わずに、苦い思い出となったようで……。恋とは難しいものですね……。
方角は、少し北寄りかな と思いました。色々とはっきりさせ過ぎないところに西向きを、テーマがなんとなく分かるところに北向きを感じまして。合わせると、北北西辺りでしょうか。読みやすく、良かったです。
作者からの返信
感想ありがとうございます。
方角は北北西。これは読者の方がどちらの向きを受け取られるかによって微妙に変わってくる所ですね。夜桜くらはさまの受け取られ方、とても参考になりました。
こんにちは。
フィンディルさんの企画から参りました。
暗黒星雲です。
「ダイヤモンド富士」は昨年の作品でしょうか?
何やら覚えております。静かで美しい描写が印象に残っています。
今回もそういう感じなのかなと思ったんですが、同級生の娘の結婚式の話で動揺する主人公……これはもしかして回想シーンは修羅場なのか??
などど思ったんですが全然違いました。
失礼しました。
おそらく、主人公の富士美さんにとっては学生時代の大事件なのだと思います。しかし、望月君の方はそうは思ってなくて、よくある食い違いで大したことじゃないのでしょう。
そんな繊細で内向的な女性が上手く描かれていると思いました。
彼女はドリップコーヒーを飲みながら何を思うのか?
そんな想像をするのが楽しいですね。
では方角ですが、暗黒的には北西だと思いました。
感想は以上です。
作者からの返信
感想ありがとうございます。
富士美にとっては大事件だったけど、望月にとってはそうでもなかった。この温度差が現在にまで繋がっているわけですね。
・富士美さん。昨年の同じ企画にエントリされた「落陽」と同じ主人公ですね。「ダイヤモンド富士」が出てくることで、忘れている人にもそれと思いあたるようになっているのが良かったです。
・「落陽」に寄せられたフィンディルさんの感想が、そのままこちらの作品にも転用できそうな印象です。主題を決め、書きたいと想ったことをそのまま丁寧に拾って書いている。
・上記を長所とみるか短所とみるかは、大田さんと読者次第です。同窓会→昔好きだった人の現在→回想→同級生へのほのかな恋、でも流されているだけでこちらからも求めるような愛とは違っていた→幾分かの「もしあの時」への未練と、それでもわたしは今の人生でいいのだという納得→避けていたドリップコーヒーを飲む。とてもきれいな流れです。
・生真面目な大田さんのご性格がそのまま文章と作風に出ておられます。純文学好きの人でも、この作風に好感をもつ人と、「ちょっと物足りないかな」と想う人に分かれるかもしれません。前者は予定調和を味わえ、後者は予定調和を先読みしてしまう人です。
・昔は好きな人に合わせて背伸びをして嗜んだ珈琲を、今はその苦味ごと受け入れてすすんで飲んでみる。小骨となって引っかかっていた過去を過去として整理した象徴としてのドリップコーヒー。ぽたぽたと落ちる雫が時の流れのようです。
・新風を入れるには本編ではあえて顔出しをしていない望月叶大視点があるといいのかな? と少し想いましたが、やはり同様にとっても丁寧に望月氏の事情を拾って書かれていくでしょうから、印象は変わらないでしょう。これが大田さんの作風(長所)ということです。
・全体的にとてもクリーンでした。北西で。
作者からの返信
感想ありがとうございます。
今回は去年の感想を鑑みつつ、あえてすっきりとした結末に見えないようにまとめたつもりなのですが、やはり自分の色が出てしまったようですね。
方角企画より拝読。
人生、という感じですね。何かが前進するわけではないけれど、自分の中で納得して折り合いをつけていくお話は、西っぽい感じがします。
一方でドリップコーヒーなど、物語の引き締めやアクセントに効果的な表現をいろいろ取り入れている感じがあるので、北向きの書き方もしっかりされているのかなと感じました。
受けた印象は北北西くらいでした。
作者からの返信
感想ありがとうございます。
北北西ですか。やはり皆さんの感じ方によって北西から北北西あたりに収まるようですね。
今回はあまり話に明確な終わり方をつけないことを考えながら書いていたので、伝わったのであれば幸いです。