ホスピタル・クライシス③
撃山「厄介な患者に当たっちまったなぁ姉ちゃん!俺ぁ怪異を殺すプロだ!」
看護師はギギギギという
ゴロゴロと床を転がったことで看護師の体に
看護師「アナタ頭もおかしいようですねー。頭蓋骨をかち割って脳をイジる手術もしないとダメですねー」
撃山「今までの霊は弾丸を当てれば霧散したのに……まさかポコポコが復活して、その邪気の影響で怪異たちもチューンアップされてやがるのか?」
ゆらゆらと燃え盛る火の中をゆっくり歩き、看護師は撃山へと近づく。
看護師「私の手術ー。痛いですよー。一瞬では終わらないですからねー」
撃山「クソッタレ!これは使いたくなかったが、やるしかねぇか!」
撃山は左のフットサポートを踏み、間髪入れずに右のフットサポートも踏む。車椅子のターボエンジンが起動。撃山の背後から炎が上がる。
尻に力を入れ、左斜め前方に大きくジャンプし車椅子から飛び降りる撃山。車椅子はターボエンジンの勢いで急発進し、一直線に看護師へ突っ込んだ。
撃山「右のフットサポートはターボエンジンの起動スイッチ。左は座席の下に設置した、シゲミ嬢ちゃんお手製C-4の時限起爆スイッチだ!
看護師の体を押してミサイルのように突き進む車椅子は、廊下の最奥の壁に激突した。直後、座席の下に設置してあるC-4が起動。大爆発を起こして看護師をこの世から完全に消し去った。
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翌日 AM 10:30
診察室
医師「いやーここ最近、入院患者の死が続くのでおかしいと思ってました。が、まさか看護師の幽霊が患者を殺し回ってただなんて」
撃山「おかしいと思ってたなら何かしら対処しろよ」
医師「これで患者様に当院を安心して使ってもらえます!撃山さんのおかげです。死亡した患者様については警察に報告しましたが、病院の火事と爆発は関係の無いただの事故だと伝えましたから」
撃山「そうかい。そりゃ助かるわ」
医師「代わりに、撃山さんが壊した物品や設備は弁償していただきますね。請求額は3億9540万6800円です」
<ホスピタル・クライシス-完->
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