伝播するポコポコ様②−邪馬下家にて−
不死の薬を研究している
その後、千歌が開発した毒薬で殺されそうになった貞春だが、不死の薬と毒薬が体内で混ざり合い、偶然にも副作用を消す効果を発揮。貞春自身が完全な不死の薬の成功事例となった。
副作用のない不死の薬に再現性を持たせるべく研究を続ける貞春と千歌だったが、難航していた。しかし2人が同じ目標を持ったことで冷w切っていた夫婦生活は幾分かましになり、今のように食事中に会話をする機会も増えた。
千歌「ねぇ、前から聞きたかったんだけど、なんで不死の薬を開発しようと思ったの?」
貞春「あれ?話してなかったっけ?」
千歌「聞いてないよ。まぁ、死にたくないって気持ちは分からなくもないけど、不死の薬だなんて現実味が無さ過ぎて」
貞春「自分のために研究してるわけじゃないよ。ポコポコ様のためだよ」
千歌「ポコポコ様?」
貞春「そう。正確にはポコポコ様がこの世に長く滞在するための依代となる人間を永遠に生かし続けるため。俺が不死になったのも、この薬が完成して人類が不死になるのも、全てポコポコ様が永遠の存在になることの副産物ってところかな」
千歌「はぁ?何言っているのか全然分からないんだけど……」
貞春「研究を手伝ってくれてるキミも、ポコポコ様について知っておいたほうがいいな。とにかく素晴らしい神様なんだ。今月30日にポコポコ様のイベントがあるから、一緒に行こう」
千歌「ちょ、ちょっと待ってマジで何なのか分からない!」
貞春「そのイベントに行けば分かるよ。さて、研究のペースを上げないとだな!」
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