第2話 海

加茂「海って広いよなぁ」

スマホ片手にそう呟く彼を見て思わず呟いた

目鳥「急にどしたん?」

加茂「これ見たら分かるで多分」

そう言いスマホをグイッと私に向けてきた

多分ってなんやねん。多分って。

そう思いながらもスマホを見た。

そこには一件の記事があった。

「幾千もの渡り鳥、海を伝って太平洋側へ」

加茂「こんなにいっぱいの鳥がいて埋まらんもん。教室とかやったら埋まるでこんなん」

目鳥「そりゃ……当たり前やん。海と教室くらべたらあかんよ」

こいつ馬鹿か???

加茂「いまくっっっそ失礼な事考えたやろ。」

目鳥「は??なんで分かるん????」

しまった!こういうのは肯定したらやべー奴や!?!?

加茂「お前の方がアホっぽいなぁ〜」

目鳥「おいふざけんなかも」

加茂「ふざけてませぇん!!!!」

うっざ…………

目鳥「んじゃこの弁当も要らんようやし食べよかなあ。」

加茂「は?それはちゃうくないか!?」

目鳥「ちゃうくありませーん」


こんな感じにしてた頃が懐かしい。

いつの間にか学年が上がってクラスが違くなって

気づいたら話さんくなっとった。

いつの間にか海は割れ、溝ができていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

空に浮かぶ鴎、海に浮く鴎 眠猫 @mimi_amagisi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ