詩「さくらばな」

夢月みつき

「さくらばな」本文

 







 そよそよ、春の風に揺れ、回っているのは風車。

 ソメイヨシノは儚くて、咲き誇り、散る様子がうつくしい。

 ひとが作りし、その花は風に散り生きる者のこころに宿る。


 そよそよ、春の風に揺れ、揺れているのはこころの花よ。

 ソメイヨシノは儚くて、咲き誇り、散る様子がうつくしい。

 ひとが作りし、その花は春雨に散り生きる者のこころに宿る。


 嬉しさ、怒り、悲しみや感情、人生色々あるけれど、

 涙があるから人間で、間違いあっても生きる者。

 それでも、おのれを責めて耐え、未だ冬のただなかだとしても


 桜花おうかはいつも、春に咲いてそんな心を一時、安らぎに導く。

 いつか、つぼみのきみでも、花開くと。

 花は人々のこころに宿る、私は誰かの心に宿ることができるだろうか……




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