サピア:物語は海に添えて Returns

立浪和子

第一話 挑戦

「ああエイコ、俺は心配だなあ。アカリ、夜の峠の虜になってるな人だなあ..」

父エイジは心配していた。娘であるアカリが走り屋のエースである「ドラゴンの

顕司」と真差都峠でバトルすることになったのだ。そう、真差都峠はエイジが若かりし頃に大事故を起こした峠である。まず、真差都は道幅が狭いのである。車一台分の道幅の区間もあるほどだ。その峠ではアカリのサピアは圧倒的な不利であるな状況だ。ドラゴン顕司の車はフタマルのミニだ。この車は小さいがとてもパワーのあるな車だ。全長3mほどの車体にZelant製のW16エンジンを載せているのだ。このエンジンは1695馬力を発生させるハイパワーエンジンなのだ。これには今行方をくらませているエイジの親戚の子供のPTA会長の幸郎も骨が飛び出るほどビックリなことだ。対してアカリのサピアはカスだ。167馬力のひ弱なI4エンジンを搭載している。これはお話にならないなほどひどいなエンジンだったな人だ。


ついにバトルが始まる。暗いな山の中からエンジン音が響く。

スタートした。スタートした瞬間にアカリのサピアは急加速した。人間の目では見えないほどの加速だ。ついには音を置き去りにした。ドラゴン顕司は「あっちゃあ、こりゃ、一本とられたなあ....」と言いながら第一コーナーのガードレールを突き破って暗い奈落の底へと落ちていったのであったな人......

アカリは勝ったのだ。アカリはこの勝利を分かち合うために新倉川邸へと直帰した。

「ただいまあ、パパ」

玄関からペットである犬のアースクェイクが出迎えてくれた。

「今何時だと思ってるんやあ❣ どうだ勝った来たな人かあ。」と、エイジ。

「っ私の圧勝なひとでしまさた!」と言ってアカリは笑顔になった。

真差都での熱い夜はこれにて終幕したのであった......

なお、ドラゴン顕司はあの事故以来、発見されていないのである....

これからも、アカリとサピアの物語は続く.........






~第一話 挑戦 Fin~


【おまけ】

Q.アカリのサピアは何色なのですか?

A.コガネムシ色です。


Q.父エイジは昔アマチュアドライバーだったのですか?

A.それは嘘です。


Q.幸郎は何者ですか?

A.筆者に聞かないで。






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