裸の王様が本当に賢かったら
彬兄
第1話
詐欺師「ご覧ください、バカには見えない布で作られた服です」
文系王様「では、それを着てバカの前に出たら、どうなる? そして、そのバカの中に裸で興奮する変態がいたらどうなる?
詐欺師「えっと、それは……」
文系王様「仮にそのような布が存在したとして、どうしてそれを服に仕立てようと考えた?」
詐欺師「……いやはや、お気に召しませんでしたようで、残念です。では、これにて失礼を……」
文系王様「逃がすと思うかこの詐欺締め」
詐欺師「ご覧ください、バカには見えない布で作られた服です」
理系王様「ふむ、人の賢さが瞬時にはかれる布か。それは素晴らしいな。具体的なバカの定義と見えなくなる閾値は?」
詐欺師「ていぎ? しきいち? 」
理系王様「計算能力によるのか、知識量によるのか。どれくらいのバカさで見えなくなるのかと聞いておる」
詐欺師「さ、さあ、そこまで細かいことは……。その、調べて舞いますのでまた後日」
理系王様「逃がすと思うかこの詐欺締め」
裸の王様が本当に賢かったら 彬兄 @akiraani
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます