裸の王様が本当に賢かったら

彬兄

第1話

詐欺師「ご覧ください、バカには見えない布で作られた服です」

文系王様「では、それを着てバカの前に出たら、どうなる? そして、そのバカの中に裸で興奮する変態がいたらどうなる?

詐欺師「えっと、それは……」

文系王様「仮にそのような布が存在したとして、どうしてそれを服に仕立てようと考えた?」

詐欺師「……いやはや、お気に召しませんでしたようで、残念です。では、これにて失礼を……」

文系王様「逃がすと思うかこの詐欺締め」


詐欺師「ご覧ください、バカには見えない布で作られた服です」

理系王様「ふむ、人の賢さが瞬時にはかれる布か。それは素晴らしいな。具体的なバカの定義と見えなくなる閾値は?」

詐欺師「ていぎ? しきいち? 」

理系王様「計算能力によるのか、知識量によるのか。どれくらいのバカさで見えなくなるのかと聞いておる」

詐欺師「さ、さあ、そこまで細かいことは……。その、調べて舞いますのでまた後日」

理系王様「逃がすと思うかこの詐欺締め」

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裸の王様が本当に賢かったら 彬兄 @akiraani

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