異世界転移が終わらないんだが!?

学生初心者@NIT所属

異世界転移しない日常

 僕、塩崎天満は高校生だ。そして、いつも通りにクラスで過ごしていたある日、


「何だこの光!?」


「まぶしい!」


 教室の床から円形の模様の入った光が出てきたのだ。


 あるオタクは言った。


「もしかして異世界転移!?」


 その通りで、確かによくある異世界転移ものみたいな状態になっていた。


「これで学校とはおさらばだぜ!」


「私たちどうなるの。」


 まあ。期待と不安で別れた状態になった。


 そして、5分経ち。


「何も起きなくない?」


「そうだな。」


「まず、ここから出れるのかな?トイレ行きたいんだけど。」


 何も起きなかった。起きなさ過ぎて日常に戻り始めた。でも、この魔法陣が消えたわけじゃないからこそおかしかった。


「じゃあ、まず、俺から出てみるわ。」


 そうやって通路側の席だった俺は廊下に出ようとしてみた。


 そうしたら意外と出れた。


「え!?出れるの?」


 そんな声も聞こえた。


 そうして、単なるクラス生活が始まっていった。


 どんな授業も最初は先生がこの環境に驚いていた。


 まあ、床が光ってるんだから当然だけど。


 そんな日々を送っていたら、光が徐々に弱くなっていった。





 そして、新学期となった高校3年だ。


 そうして、新クラスで数日暮らしたある日


 また、魔法陣が出てきた。


「またかよ!!!!!!」

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