あとがき〜制作メモ

#001 TKG

主な利用ツール:MS Bing AI

作業手順:

まず、「卵かけご飯を作って食べる」内容の下書き文章を作成しました。

生成AIのプロンプトに「次の文章を〜風に書き換えてください」という指示とともに、下書き文章に「#文章」とハッシュタグを付加して、作業を指示します。

今回は、作家名やジャンル、表現などで何パターンかお願いしました。

「サイケデリック風」と指示した際に、下書きでは「僕」が「美味しいな」と発言していた部分が、「卵」が「こんにちは!」と発言するように書き換えられました。

これが非常に面白く感じられたので、そのバージョンを採用することに決めました。


#002 水面

主な利用ツール:MS Bing AI

作業手順:

序文から川の土手に辿り着くくだりまでの下書き文章を作成し、「続きを書いてください」とお願いしました。

あまりに爽やかな終わりになってしまったので、さらに「ホラー風のオチをつけてください」と追加してもらいました。

何パターンか試してみたのですが、主人公が旧支配者に水の中へ引きずり込まれたりしてすぐ殺されてしまうので、「水に引き込まれず、主人公は死なないようにしてください」と指示したところ、今の形になりました。


#003 真夏の冷蔵庫

主な利用ツール:MS Bing AI

作業手順:

暑い夏の夜に目覚めて冷蔵庫を開いて牛乳を飲む、というくだりまで下書きし、続きを考えてもらいました。

冷蔵庫の世界にトリップしたりと、おかしな展開が多かったのですが、最終的にはシンプルな今のオチを付けてもらいました。


#004 バトン

主な利用ツール:MS Bing AI

作業手順:

自分が自分のクローンに出会うというアイデアから、AIに続きを考えてもらったところ、主人公は重い病気である、という話を作ってくれたので、そこをヒントに更にアレンジしてみました。


#005 平和

主な利用ツール:MS Bing AI、ANTHROPIC Claude3

作業手順:

最初は悲劇的な話にしようと下書き始めるも、あまり良い展開が生まれず。

途中でツールを変更し、シーンを書き足してはAIに続きを考えさせ、それをまた方向転換し、を繰り返し、今の展開に至ります。

AIは結末を「平和」に絡めて書いてくれましたが、ちょっと違うなと思い、修正しています。


#006 宇宙の呼吸

主な利用ツール:MS Bing AI、ANTHROPIC Claude3

作業手順:

宇宙は膨張してるのではなく、逆に僕らが縮んでいるのでは?というアイデアから、AIに内容を考えていただきました。

「宇宙は膨張と縮小を繰り返す」と言う部分とタイトルの「宇宙の呼吸」という表現は完全にAIが作りだした箇所で、だいぶ気に入りました。


#007 小説家

主な利用ツール:SAKUBUN、ANTHROPIC Claude3

作業手順:

「パソコンのバッテリーが切れそう」「助けて」という2つのキーワードから、SAKUBUNに物語を生成してもらいました。

そこから物語の骨子は変えず、Claude3に表現などをブラッシュアップしてもらいました。

SAKUBUNは、無料利用範囲が変わってしまったのに加えて、機能もだいぶ変わってしまい、僕の使い方だと、ちょっと難しくなりました。


#008 ループ

主な利用ツール:MS Bing AI、Copilot

作業手順:

序盤の下書きに対し「続きを書いてください」と指示しました。

作成された物語にまた「続きを書いてください」と指示します。

何度か繰り返して文章が長くなってくると、生成AIがほとんど同じ文章や構成を繰り返して出力するようになります。

少し長めの文章を作成しようとすると、陥りやすい印象でした。

長めと言っても先ほどの文章で1000文字程度なので、生成AIの性能的にはまだ余裕がありそうです。特性なのかもしれません。

MS Bing AIの時に比べると、最近のCopilotではこの事象は起きにくくなった気がします。


#009 荒川警部の事件簿

主な利用ツール:MS Bing Copilot、ANTHROPIC Claude3

作業手順:

荒川警部という登場人物を設定し「ミステリーを作成してください」と指示しました。

残念ながら、今のところ、読者が楽しめるような謎やトリックを、論理的な整合性を保ったレベルで作成することは難しそうです。

仕方ないので、AIが出力した「裏通りで刺殺」「被害者以外の足跡が見つからなかった」というキーワードから、ドローンを使った事件というところまで膨らませてみました。


#010 喫茶店

主な利用ツール:ANTHROPIC Claude3

作業手順:

場面設定、登場人物設定、プロットを作成し、AIには「面白おかしい会話劇を作成してください」と指示しました。

登場人物は、男性、女性、店員の3名を設定し、プロットでも、店員が「他でやってくれ」と言うところまでしか書かなかったのですが、AIが最後の客のセリフでオチをつけてくれました。


#011 道化師の呪い

主な利用ツール:MS Bing Copilot、ANTHROPIC Claude3

作業手順:Bing AIでホラー小説を書こうとすると、自主規制で出力されないことが多かったのですが、Copilotだとそういったことがなくなった気がします。

今回は「ホラー小説を書いてください」と依頼して、出力されたエピソードにあれやこれや付け足して修正、というのを繰り返しました。

そのままだと筋書きみたいな文章に修正してしまいがちなので「詳細な場面描写」「より恐ろしい表現」など指示することで、多少読める文章になったかなと思いますが、B級ホラー映画感が半端ない・・・。


#012 木製の恋人

主な利用ツール:MS Bing Copilot、ANTHROPIC Claude3

作業手順:「木製の恋人」というキーワードを考え、そこからAIにストーリーを作ってもらいました。そこには、あらすじ的な表現しかなかったので、訪れた旅人が、自分の体験を語るように、文章を組み立て直し、さらにAIに校正や表現の見直しをさせました。オチが弱いのが自分の好みではなく、どうしようか悩みましたが、今のAIが考えるとこんなものか、と、あえてあまり弄らないようにしました。

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人工知能の迷宮に彷徨う AI ✖️ みみお @ai_mimio

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