ぼくのおじいちゃん

第1話

ぼくのおじいちゃんは、ねたきりです。

もう、ながく生きられないそうです。

おじいちゃんを、みんなきらってます。

お父さんは、よくなぐられたそうです。

おんなのひとを、たくさん泣かせたて。

お金もいっぱい使ったていいます。

それに、いまはアクマにとりつかれて、みんな、めいわくしてます。

きたないことばを、いろいろ言うので、イヤです。神さまのワルクチおおいです。

みんな、むしします。

お父さんは「クリスチャンじゃないし」て言いました。

ミドリ色のゲロをはきます。くさいです。

お母さんは「ウンコよりマシ」て言っててオモシロかったです。

たまに、空中にうきます。

お母さんは、ヒモでしばって、おフロに引っぱって行き「ラクだわー」て言いました。ぼくも体をあらって手つだいました。

いちどブリッジしたまま、うごきまわったときは、お父さんが、ぼくをその上にのせてくれて、たのしかったです。

ある日、やってきた、くろいふくをきた人が、おじいちゃんに「神さまにしたがえ！」とか言いました。ほかにも、たくさん言いました。おじいちゃんは、うごかなくなりました。

お父さんは、その人に「そうしきは、ブッキョウでだいじょうぶですか？」て、きいて「いいですよ」て言われました。

そして、ぼくに「これでディズニーランド行けるぞ」と言ったので、たのしみです。

─おわり─