奥手な主人公。彼をよく知る友人の視線も優しいけれど、彼の眼にもう一人が映ったところで物語は意外な展開を見せて行きます。本人さえ無自覚な、主人公の気持ちと、取り巻く友人たちの関係や思惑が、ささやかな仕草から想像できてしまう。その描き方がとても巧みです。読後感のすっきりした爽やかな物語、オススメです!