第6話


 死ねば残るのは、火葬された骨だけだ。

 天才的な頭脳も、感情豊かな表現力も、当人には何も残らない。

 しかし、だからこそ皆、命を燃やして輝くのではないだろうか。

 自身が死んでしまえば後の世界を見ることは叶わないが、だからこそ。

 家族が、恋人が、友人が流す涙は、自身が輝いた分だけ、天にいても見える程、輝いているかもしれない。


 花上良樹

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

自動小説執筆AI @snow--mantis

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ