第26話 「大人になれよ」と年下に言われた場合の反論法

自分の年齢よりひと回り以上年上の人は自分よりはるかにできた存在だ、というかできた存在であるべきだ、と思ったりしないか?

若い自分よりいろいろなことを知っていたりできたりするし、落ち着いていたりして頼りになるはずだと思ってないか?


それが思っていたほどその年上が何も知らなかったり、全然頼りにならなかったりすると、結構失望して腹を立てたことはないか?

「大人げねえな」とか、「何年生きてんだ」とか、「無駄に生きてんじゃねえ」とか言いたくなる場合もあるだろう。


だが、逆を考えてみて欲しい。

もしひと回り年下の奴がこちらにそんな期待を勝手にしていたとしたら、結構迷惑じゃないか?

そりゃ確かに年相応の態度は必要で、あんまり年下の前で大人げないと思われる行動はとるべきではない。

しかし、何でもかんでもできると思われたり、幻想を抱かれるのはたいへん困る。

それで思い通りにならなかったからといって「大人げない」とか思われたら、何でお前の理想の年上になってやらねばならんのかと言いたくなるだろう。


思っているだけじゃなく、直接言ってくる若造も現実にはいるだろう。

全く何様なんだろうか?

だが、年長者はそんな無礼に黙っているべきではなく、その思いあがりを粉砕する必要がある。


もし若造が「てめえもその年なら考えろ」とか「こんな歳の取り方はしたくねえ」とか面と向かって言ってきやがったらこう言い返してやろう。


「貴様の理想の年上像など知ったことではない」と。


なぜそいつにとって都合のいい年の取り方をせねばならぬのか、そんな勝手な年上像に付き合う気はないと言うべきだ。

「私はお前の年齢の時そこまでバカではなかった。お前の先は暗すぎて見えんよ」とも付け加えるといいかもしれない。


もっとも、あなたがその生意気な若造に対して上記のセリフを実際に言ってしまった場合以後の相手の反応に関しては自己責任で頼むが。

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