偏愛の籠~悪役令嬢の妹は愛しのお姉様を閉じ込めたい~
『偏愛の籠~悪役令嬢の妹は愛しのお姉様を閉じ込めたい~』
夜薙 実寿様の作品
https://kakuyomu.jp/works/16817330668388871020/episodes/16817330668389589292
お姉さまには、私だけ。お姉さまの世界は私のモノ。
前置き
悪役令嬢。
転生者がバッドエンドルートを回避するため、四苦八苦する物語。
悪が悪のまま花を咲かせることはなかなかない。
私は夢見ている。
悪のカリスマ。それでルートをねじ伏せる、女王様を。
短編のため読了。
1 タイトル&キャッチコピー
タイトル:ヤンデレ
『偏愛の籠~悪役令嬢の妹は愛しのお姉様を閉じ込めたい~』
歪んだ愛が一目でわかりますね。ヤンデレ最高!
キャッチコピー:策士
『可哀想なお姉様。もう誰も、貴女の言葉なんて信じない』
目的を達成されたご様子。
2 あらすじ
あらすじ:後方彼女面
百合……?
3 ストーリー
ストーリー:悪役令嬢
本文3000文字程度ながら、悪役令嬢の魅力がたっぷり詰まってます。いやあの、悪役令嬢は主人公ではなくて、何かもぶち壊された姉の方なんですけれども。
悪役に仕立て上げられた「悲劇のヒロイン」の姉。悲劇のヒロインを作り上げた悪役の妹。
二人セットで悪役令嬢というところですかね。
前者はよく悪役令嬢モノでみられる、メインヒロインに陥れられたり、イケメンを奪われる「本当はこの子、悪でもなんでもないんです」みたいな良い子。結構、そういう誤解がされがちな気の強い性格のキャラが多い中、お姉様はいびられているというのに、いびっている妹にさえ優しさを向けてくるというまるで聖女みたいな人。
主人公はその容姿だけではなく、心の美しさに惹かれ、心酔と呼べるほどお姉様を好いている状態。
上っ面だけしか見てない中身すかすかの王子と結婚するなんて許せないし、己でその地位を奪って、悪役としての立ち回りを完遂させる主人公。
お姉様は渡さない、自分が一番、その人の美しさをわかってる。
主人公の行動理由も、心理も全てがはっきりしている。歪んでいて、独善的で、悪の女王と表現してしまってもいいでしょう。役割として押し付けられるわけではなく、真に物語上の悪役令嬢ですね。
4 キャラ
キャラ:鏡
それが美しければ美しいほど、己の醜さが際立つ。己が醜ければ、周りが醜いからこそ、その美しさは尊いものになる。
5 世界観
世界観:悪役令嬢
短編なので特に広がりはないですね。
6 文章
文章:あぁ、お姉様
主人公の視点で語られているので、歪んだ感情がこれでもかと出ていますね。
逆に主人公以外の心情は伝わらない。
何が本当なのでしょうね?
7 まとめ
ヤンデレというものの性質がうまく表現できていると思います。歪んだ愛で、歪んだ行動をとり、目的のものを手に入れようとする。素晴らしいのは無暗に周りを殺したりせず、愛する人を囲えるだけの環境を手に入れて、閉じ込めているところ。
思い切り苦いチョコを食べたくなって、食べたときに得られる満足感的な。幸福感に包まれるわけではないですが、欲求が満たされる、そんなお話。
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