その夏はきっと、忘れられない宝物になる。

 二人の出会いや主人公の心理描写が恋愛小説としてとても美しく表現されていました。

 また、成長していく主人公、葵を追っていくのもこの小説の醍醐味だと思います。

 伏線も散りばめられているため、最初から考察して楽しむもよし、後から探しに行くのもよしで大変読みごたえのある作品です。

 それ以上にこの小説の切ない作風もこの小説の世界に引き込ませてくれるようなものになっています。

 キャッチコピーにもあるように衝撃の展開でちゃんと驚けたので、かなり完成されていると感じました。
 是非とも時間があるときにでも読んでみてください!