そして夏が来る
幕間Ⅰ
いつも一人だった。孤独だった。
水の中でもがく私は、知らず知らずのうちに、酸素を探していたのかな。
そんなことも分からなくなるくらいに、私は水の中で溺れ続けた――。
真っ暗な闇の世界。
みんな、周りの人はキラキラして、輝いていたけれど、私だけ、そうじゃない。
一人で殻に閉じこもって、ただ一人、現実という壁に絶望する。
幸福が平等?
信じられない。
もし、その言葉が本当だと言うのなら、今のわたしは何なのだろう。
逃げ出したい、逃げ出したい。
本音が言えればどんなによかったんだろう。
そんな、真っ暗闇の底で、私に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます