そして夏が来る

幕間Ⅰ

いつも一人だった。孤独だった。


水の中でもがく私は、知らず知らずのうちに、酸素を探していたのかな。


そんなことも分からなくなるくらいに、私は水の中で溺れ続けた――。


真っ暗な闇の世界。


みんな、周りの人はキラキラして、輝いていたけれど、私だけ、そうじゃない。

一人で殻に閉じこもって、ただ一人、現実という壁に絶望する。


幸福が平等?


信じられない。

もし、その言葉が本当だと言うのなら、今のわたしは何なのだろう。


逃げ出したい、逃げ出したい。


本音が言えればどんなによかったんだろう。


そんな、真っ暗闇の底で、私に希望ひかりをくれたのは、まぎれもなく君でした。



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