教員

森下 巻々

いわゆる学校の先生について話題にするとき、僕が思い出してしまう一人に、小学校の教員がいます。

その頃の僕は、本も読まない子供で、何というか《右》も《左》も知らなかったのですが、いま思えば彼は左でした。でも、リベラリズムを信奉しているとかそういうことじゃなかったと思います。

君が代の君は国民を指すものとして考えようという主張というか願望を話す人でした。

或いは、一番偉い人は天皇じゃないとか言っていました。

生まれたときから天皇になるかも知れないと育てられ、御公務に身を捧げていて、それが偉くない訳がないと僕は思いますが、そう言っていました。

僕は教師がどんな主義者でもかまわないと思います。むしろ、何も本を読んでいない無教養な人であるのでは興味を惹かれません。『資本論』の解説とかできるのだったら、大変結構なことだと思います。

でも、フツー、田舎の小学校でそういう人は多くないでしょうね(上記の教員もそういう人とは言えなかった)。

教員と呼ばれる人たちの多くに対して、優れている人とは全然僕は思わなかったです(人(教員)に敬意をはらわなくてよいと言っているのではない)。

期待していないから、嫌な対応があっても、ショックは小さかったということもありましたね。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

教員 森下 巻々 @kankan740

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る