第5話:蛇の生殺し。
正直に白状しよう。
灯華ちゃんが僕の家にいるようになって、僕はまじでエッチい気分になる。
なんでかって言うと灯華ちゃんはパンツ一丁で部屋をうろうろするからだ。
おっぱいプリプリしながら・・・。
僕の隣の部屋の
あ、隣りのおネエさんの名前「
言うんだ。
店での源氏名は「
浪漫荘の住人たちはみんな彼女のことを「蜜柑さん」って呼んでる。
もちろん僕も。
で、話が逸れたけど・・・なんで灯華ちゃんがパンいちで部屋をうろうろするのか?
についてだけど、それは灯華ちゃんは学校から帰るとすぐに風呂に入りたがる。
風呂は共同だから空いてる時しか入れない。
順番を待てない灯華ちゃんは近所の銭湯に行きたがる。
案外清潔好きなお稲荷さん。
銭湯って言っても昔の銭湯じゃなくて最近流行りのリゾート温泉ってやつ。
だから、贅沢・・・毎日なんかは入りに行けない。
でも灯華ちゃんはそんなこと、おかまいましで僕を誘ってくる。
まだひとりじゃ行かせられないから僕も一緒に入りに行くんだなこれが。。
行ったら行ったで、それはそれでいいんだけどね。
僕も温泉嫌いじゃないし・・・。
そこは、畳敷の大広間があって湯上りにゆっくりくつろげるようになってるんだ。
窓から街の景色が一望。
灯華ちゃんはその眺めが好きらしい。
「いいね、ここ私、好きだよ」
「そうだな・・・その分僕のバイト代が減るけどな」
「みみっちいこと言わないの・・・そのうちいいことあるから」
「いいことって?」
「いい子にしてたらね・・・」
「ってさ、翔太くん、まだ男になってないでしょ?」
「なに言ってんの、藪から棒に・・・」
「図星?」
「その答えによっちゃ、考えてあげてもいいけど・・・」
「考えててって・・・・それ・・・やらせてくれるってこと?」
「そう、やらせてあげるってこと・・・正直に白状したらね」
「なんで、僕がその・・・童貞だって分かんだよ」
「神社の前でバカのひとつ覚えみたいに「彼女が欲しい〜、彼女を僕にください」
なんて手を合わせてたら一度もエッチしたことないんだろうなって思うじゃん」
「あ〜たしかに・・・ったく、ため息だよな・・・彼女もいないなんてさ」
「なに、言ってんの・・・今は私が彼女じゃない・・・」
「ああ・・・そうだった」
「お稲荷さんでも惚れられてるんだから贅沢言わない」
「って言うかさ違うよ、人間の女の彼女がいないって意味で言ったんだよ」
「私がイヤなの?」
「いやいや滅相もない」
「で?・・・なに?、そのエッチさせてくれるの?」
「私、そうそうは安売りはしないの・・・たっぷり焦らしまくってあげるからね」
「蛇の生殺しみたいに・・・」
「なんだよ・・・もしかしてってちょっとでも期待持った僕がバカだったよ」
「エロ気出して自己嫌悪だわ」
大広間でそんな話をして湯上り気分で灯華ちゃんを連れて浪漫荘に帰る。
来た時も帰る時も、お手々つないで・・・。
で、問題はそこからだ・・・温泉から帰って来るなり灯華ちゃんは服を全部
脱ぐんだ。
でもって、おっぱいプリプリさせてパンツ一丁で部屋をうろうろする。
無料のストリップ劇場だな。
布切れ一枚の下はめちゃ、ちっちゃデルタ地帯だよ。
でもって灯華ちゃんは冷蔵庫に飲み物を取りに行く時、僕の目の前をわざとらしく
通って行くんだ。
やめてくれ・・・エッチい気分になるだろ・・・。
「これじゃ蛇の生殺しじゃないかよ・・・」
「あっ、そうか・・・僕、焦らされてるのか?・・・なるほど・・・」
「お稲荷さんは有言実行だな」
パンいちで行ったり来たりされたら我慢にも限界ってもんがある!!・・・。
まじで押し倒して無理矢理やっちゃおうかって思うよね。
でもお稲荷さん、やっちゃったらやっぱりバチが当たるのかな?
試してみるか?・・・でもな灯華ちゃんの腹の上でポックリ逝きたくないしな。
それに僕は一度も女性と関係なんか持ったことないし、エッチの仕方は知って
ても、やったことないし・・・。
知識なんてなんの役にも立たないってことがよく分かるわ。
この社会は何事も経験がモノを言う・・・それはエッチも同じだよ。
いろんなことを卒業しなきゃいけない。
そうならないと一人前とは認めてもらえない・・・ね、灯華ちゃん。
僕は思わず、うちにいるパンいちの、お稲荷さんに手を合わせていた。
とぅ〜び〜こんて乳。
お稲荷さんは女子高生。 猫野 尻尾 @amanotenshi
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