いつかいなくなるもの

喉が痛くても伝えたいこと

　説明できない出来事ほど恐怖を感じないということはないのかもしれない。

　そもそもが自分たちが本当に存在していいのかすら悩むぐらいに他の全ての生命から天敵と意識されているからだ。

　弱点丸出しの私たち人間。

　それなのに他の生命体が滅ぶ一方。

　眺めてわかる。

　人間達の醜さが。

　美しくなんてない。

　だが、ほんの少しだけ光る人生に救われたから他の生命体のように憎むことが出来なくなってしまっている。

　すぐ後ろで刃を研ぎ、目に見えないことを利用しているのに。

　だが微笑む人間のそばに倒れる人間もいる。

　他人事扱いの人間が許せないよ。

　それなのに刃を振りおろせない。

　甘いな。

　何故なら自分が人間ではないから。

　もう潮時（しおどき）だ。

　はやくいなくなってしまいたい。