ヒトが生きるのに意味や理由は必要か？

ヒトが生きるのに意味や理由は必要か？

　私にはいつもひとりでこっそり考えていることがある。

　私を生かし続けるために支払われるコストと、私が居なくなった時に発生する葬式代や諸々の死亡手続きのコスト、どちらが安上がりなのだろう？

　こういうことは「考えてはいけません」と頭ごなしに否定されるものだ。

　だからいつもひとりでこっそり考えている。

　さすがに真面目に計算する気はないけども。

　多分、こういうコスト重視の思想に偏ると優生思想とかヒトラーのユダヤ人や障害者に対する差別・虐殺とかに繋がるのだろう。難しいことはよくわからないけど。

　そもそも、ヒトが生きることに必ず価値を見出そうとすれば、障害者はみなヘレン・ケラーのような立派な活動をしなければいけなくなる。

　健常者だって大抵の人間は歴史に名を残すこともなく消えていくものなのに、障害者に生きる意味や理由を求めるのは酷というものだ。

　そもそもヒトが生きることに意味とか理由とか必要か？

　この世界の成立そのものに意味がないのに、無理に人間に意味を見出そうとしているだけじゃないのか。

　この世界そのものが無意味だと思い知ったら狂ってしまうから、意味を作ろうとしてるだけじゃないのか。

　ただの地球という惑星に偶然生まれた動物の一種に過ぎないのに。

　そう思いながら夜食の塩ラーメンをすすっている。