めがねとわたし【KAC20248】

めぐめぐ

めがねとわたし


私は目が悪い。

めがねは、小学一年生ぐらいからかけている。


とにかく、母方の血筋の目がみーーんな悪いのだ。母も、ドが付くほどの近眼で、分厚いめがねをかけていたなーと、幼心に思っていたのを覚えている。


私の目が悪いのは、完全に遺伝によるもの。

ちなみに、兄たちもいとこも、皆んな目が悪い。めがね一族である。


正直、めがねはめんどくさい。


めがねがなければ、とにかく見えない。


朝起きたら、まず、めがねめがね……とめがねを探すところからはじまるし、学生だったら黒板の字が見えないし、教科書なんて、どんだけ顔を近づける!? てぐらい近づかないと読めない。


ラーメンなんて温かいものを食べようものから、めがねが曇って大変だし、マスクをつけると隙間から漏れた息によって曇る。


てか、寒いところから暖かいところにいっただけでも曇る。


曇るとかめんどくさいとかはともかく、無くなると困るもの。母からはよく、「体の一部やから大切にしなさい!」と言わせれていたが、ほんまそれ。


何か災害があったとき、私は果たしてめがねを死守できるのか……そういう不安もある。


ちなみに、上の子が小さい頃、2回はめがねのフレームを折られた。赤ちゃんにとって、めがねは壊さずにはいられない惹かれてやまない存在ならしい。


まあとにかく、私にとってメガネはない方がいい存在だ。


……が、幼い私はそうじゃなかった。

ちょっとかっこいいと思っていたのだ!


理由は分からないけど、めがねをかけるというのがすでにかっこよかったんだと思う。


だから学校の視力検査で目が悪くなると、ちょっと期待した。


めがねをかけないといけなくなると心配する母を他所に、暗いところで本を読んだり、変な体勢でテレビをみたりなど、今思えば、絶対に一生懸命になるとこそこちゃうやろ、と言いたい部分に力を注いだ。


その甲斐あり、私はめがねをゲットした。


そして、めがねってそんないいもんじゃないな、という現実を突きつけられるのだった。


もー、ばか!

私のおばか!


だからもし過去に戻れるなら言いたい。


目は大切に。

ほんとーーーーに大切に!



特にオチはないです(笑)



<了>

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