メガネメガネメガネ

ナカナカカナ

メガネメガネメガネ

「メガーネ」


「メガーネ」


「ん……お……メガメガーネ」

 

「メガ? メガーネメガネ」

 

「ふ……ほっ……おう……メガネー……」

 

「メガネメガネメガネー!」

 

「メガー……ネ……」

 

「メガメガーネ! メガメガネ! メガネ!」

 

「はっ! あん! ……メガネっつ」

 

「ふんっ! ほっ……メーガネ……」

 

「メガネ……」

 

「メガネ……」

 

「……」

 

「……」

 

「え? メガネ? え?」

 

「うぃ……うぃ……メガネ」

 

「はっ! やっ! メガ……」

 

「しゃっ! ばっ! メガ……」

 

「「ネー……」」

 

 

 以上の会話は男性二人がメガネをカチャカチャしながら行っていた会話である。

 ちなみに片方の男性はジリジリともう一方の男性の周囲を回りながら近付いていくスタイル。

 近付いていく方は荒々しく、近付かれる側は大人しく静かに……といった具合である。

「メガネ」の単語が入ると耳の後ろでメガネをカチャカチャする。さながら求愛の舞のようであった。

 なんのことかは分からないし、分かるつもりもないのだが……公園のベンチでスマホいじってた私の前で突然それが繰り広げられたのである。

 

 非常にシュールで……都会であれば誰にも理解を得られない芸術家かなにかのパフォーマンスかとも思ったのだが……田舎の公園で、しかも私しか見てない状況下でそんなはずもない……

 現在は罰ゲームでやらされたという線が濃厚である。


 私も私で目を合わせたら負けだ。と意地でも顔を上げなかったのだが……今考えると

 

「それなんなんですか?」

 

 と聞けばよかったと後悔している。


 だが……怖かったのだ……

 顔を上げ目を合わせた瞬間、なんの説明もなく


「メガーネ?」ニッコリ


 と満面の笑みでメガネを手渡してきて「君もどうだい?」みないな感じで言われる事が……


ちなみに、このお話は完全なフィクションである。アマギフ欲しさに深夜3時の謎テンションが書かせたただの怪文書である。

ウチの地元に来たからってこんな輩に出会う事はまずありません。

安心してお越し頂きたい。


おいでませ山口

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