第10話 第2回欽ちゃんのシネマジャック

 映画『だいかいきんちゃんのシネマジャック』(1994年9月23日公開・120分)で、さだまさしさんは、監督、音楽、ナレーションで関わりました。


 映画のあらすじです。

 本作は、オムニバス形式となっております。短編映画をまとめたものです。

 さだまさしさんは、偶然出会った同じ名前のさださん、原田はらだ泰治たいじさんの絵本、『さだおばさん』と言うタイトルに心惹かれ、これを世に送り出しました。監督にさだまさしさん自らが名乗り出て、ナレーションの一部をさだまさしさんが行いました。

 物語は、山奥の人々へと行商をしていたさだおばさんが、森林鉄道の駅長になり、ふとしたことで急展開を迎えるものです。


 さだまさしさんの歌詞の世界ですが、『ふるさと』をとても大切にされております。ご本人が、中学校に入るとき、ヴァイオリンの高名な師匠に教えを願う為、長崎ながさきから東京とうきょうへとご家庭を離れて暮らさなくてはならなかったからだと思われます。

 その体験は様々なトーク、「母と東京へ通ったこと」、「無賃乗車を誤ってしてしまったときに隣席にいたお兄さんの親切が、親切とはここまでするものだと感じ入ったこと」、「母からは毎日、あなたを信じていますと葉書が届いたこと」、「とかくお金がなく、集まってくる奴らを食わせないといけないと思い、ヴァイオリンを質に三千円で入れたこと」から始まり、後年の歌、『さよならさくら』への全て糸が結ばれて行っていると思います。他にも『驛舎えき』もふるさとに泣きながら帰ってきた姿がありありと描かれております。


 私がふるさとのありがたみを知ったのは、もしかしたら一人暮らしをしたときよりも母が倒れたときかも知れません。母の意識はなく、帰るところは場所ではなくひとだと思いました。


 ◆


 さて、次も映画の作品について書かせていただきます。


 うさぎも大好きさだまさし!

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ピンクのさだまさしさんが好き〔連載🍊〕 いすみ 静江 @uhi_cna

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