第1話
俺、氷月界(ひづきかい)。今日は、小鳥のさえずりと、カーテンの、ほんの隙間から見えるひかりで、目が覚めた。そして、俺は大きいため息をつくこれが、最近のルーティンだ。なぜなら、今から憂鬱な日が始まるからだ。
俺には、輝という弟がいてる。そいつは、勉強もできて、運動もできるという。多才なやつだ。そんな優秀な弟よりも俺は劣っている。勉強もできないし、運動音痴でなんか投げるとどっか飛んでいくし。そんな自分が嫌いだ。そんなことを考えていると、下から声が聞こえてくる。俺は重い足を動かしながら、階段を降りていく。
ドアを開けると、そこからは怒鳴り声しか聞こえなかった。しかも、俺に対して。
「お前、いつまでそこに立っているだよ。早くご飯作れよ」
と母さんが言ってきた。いつものことだから慣れている。いつも通りに台所へ向かう。
俺は、できるだけ早く作った。そうしなければまた、遅いと怒られてしまう。
俺は、一人分のご飯を持って母さんがいるとこに向かった。そんて、母さんのところに料理を置いた。母さんは置いてあった箸でご飯を食べた。俺は少しホッとした。いつもならこんなご飯食べれるわけがないと言って一口も食べないから。だが、ホッとしたのは一瞬だった。母さんが皿ごと床へ落とした。俺はびっくりした。今日こそは食べてくれると思ったからだ。そんな俺に母さんは言った。
「お前の料理は美味しくないんだよ。」と。
そうすると母さんは、仕事に行く準備をして家から出ていった。俺も準備をして家を出た。誰もいない部屋に言った。
「いってきます」と小さな声で。
死にたがりが幼馴染の影響で @tukisimakeihakami
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