西さんちの眼鏡事情~出張「西さんち」~

西しまこ

「西さんち」の元ネタは、手書きの日記帳なんですよ! 

 しまこの旦那さんは眼鏡をかけています。

 長男くんは、小学校高学年から眼鏡をかけています。

 夜、「寝なさい」と灯りを消してから、こっそり布団の中で時計の灯りで漫画を読んでいたら目が悪くなったのです。あほです。


 次男くんはそもそも目が悪くて、幼児期の検診にひっかかっておりました。しかし、経過観察でよくなったのに、ゲームをやるようになったら、目がどんどん悪くなってしまいました。

 しかし!

 彼は頑なに眼鏡をかけるのを嫌がり、ずっと眼鏡をかけていませんでした。

 だから、わたしが書いている日記帳のイラストは、次男くんは眼鏡なしのままです。

 眼鏡の旦那さん、眼鏡の長男くん、眼鏡なしの次男くん、眼鏡なしのしまこ。

 そういう漫画「西さんち」を書き続けております。手書きの日記帳で。

 日記帳は現在十五冊目です。


 ところが、最近、次男くんが眼鏡をかけるようになりました。

 以前は「授業中だけにする」と言っていたのに。

 おそらく、そうとう目が悪くなったのでしょう。

 ゲームのやりすぎです!

 でもまあ、目が悪いのに眼鏡をかけていない方がまずいので、眼鏡をかけるようになったのはよいことです。


 ある日、日記帳を書いていて、ふと思いました。

 もう、次男くんは眼鏡をかけているから、眼鏡をかけたイラストにしなくてはいけません。

 ……えー。

 ……いいや、眼鏡なしで!

 なんか、イメージじゃないのです。なんとなく。

 そんなわけで、最近眼鏡をかけているけれど、わたしの日記帳の次男くんは、相変わらず眼鏡なしの顔です。えへへ。


 さて、しまこは実は裸眼で生活しています。

 免許証も眼鏡なしです! えへん。

 でも、基本乱視なので、月が二重に見えたりします。

 それから、複雑な漢字は虫眼鏡が必要です。


 この間、昔から持っていた『人間失格』を読んだら、文字が大変小さく、読みづらかったです。何しろ乱視なので。同じ太宰治の作品でも、『津軽』は最近買ったものなので、文字が大きく読みやすいです。

 出版事情も、時代によって、こういうささいなところが異なるんですね。


 そんな、西さんちの眼鏡事情でした。

 しまこも一応眼鏡があります。集中して本を読みたいときにかけたりします。

 普段の生活は、ものごとがよく見えないように裸眼なんですよ?

 人の顔もよく分かっていません。

 

 何事もはっきり見えない方がいいと思うのです。

 ですよね?



   

    了

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