好きな音楽についての話1

シンシア

エッセイ?

『Aマイナー 孤独と情熱の赤

 Bマイナー 真っ青な雨に濡れ

 Cマイナー 優雅な白鳥の群れさえも

 Dマイナー には敵わないぜ

 Eマイナー 最強で最悪なグレー

 Fマイナー 粧したブラウンポニーテール

 Gマイナー ここまで来りゃあ

 あとはデカイ音で騒ぐだけ』


(B.C.G/NICO Touches the Walls

歌詞より引用)


 これは私が大好きなロックバンドの大好きな一曲の中の歌詞です。


この歌詞のパートはエレキギターのズンズンとした音が特徴的で、共通点のありそうな言葉の羅列が恐ろしく気持ちがいいのです。


 とてつもなくカッコイイ曲なのですが、私の乏しい感性では歌詞からこの曲の明確な意味というか世界観を見い出すことが出来ませんでした。


 タイトルのB.C.Gってなんでしょうね。

検索すると結核のワクチンが最初に出てきます。


この曲自体が何かのワクチンだという意味が込められているのでしょうか。

いやいや、そんなウイルスだとかは連想されません。




 一見すると『Aマイナー』というのは、


 Amコード。


すなわちラ、ド、ミの三音からなる短三和音のことのように思えます。


この音の響きが『孤独と情熱の赤』を思わせる。


和音と色が結びついているわけですね。







 私には理解ができません。

なんのことだかさっぱりです。



 そもそも私はAマイナーコードの音を正確に聞き取ることができないですから、彼と同じことを感じることができないのも当たり前です。


 マイナーコードなので少し暗い響きでしょうから、もしかしたらそう言った所から孤独と情熱を感じるのかもしれません。


色から見ても、コード一発から色を連想するのは少し難しい話ですね。


 同じようにAからGまでラからソまで順番に歌われるわけですが、Bは青でCは白鳥、Dは何故かCより強いらしく、Eは最強で最悪なグレー、Fは粧したブラウンポニーテール。


法則性があるようには思えません。




 ただし、これは机に向かい合った場合の話です。


これがライブハウスやステージ。


爆音の中、自分の視線はステージにいるスターに釘付けである。


ヘッドホンの外にも宇宙があったと錯覚させられるあの場所であればどうでしょう。


あの空間に意味や答えなど存在しません。


 彼らと私達。


魂と魂との会話のみしか存在しません。


 Eマイナーはグレーだと彼が言ったのであればその通りに聞こえてしまいます。



 何が言いたいか。


 この曲はロックバンドのパフォーマンスとそれを楽しむ私達を表した曲なのではないかと言いたいのです。


 そう思うと、どんどんと上がるアルファベットと暗くなっていく?色からただならぬ熱量を感じませんか。


 わけも分からないけど、アツいこと!

この曲が好きなことだけは分かる。


必要なのはその気持ちだけで余計な知識など不要だと言っているような気がするのです。


 この他にも、『ハードリフ』『爆音』『憂いのトーン』『ハーモニクス』など音楽に関係しそうな言葉が出てきます。



ですが、どんなことを言ったって最後はGマイナーの音で騒ぐだけなのです。



 それぞれのコードがどんな音だか分からなくても騒ぐことならば私たちにも出来ますからね。



是非、これを読んで頂いた方にはB.C.Gを聴いてもらいたいです。

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好きな音楽についての話1 シンシア @syndy_ataru

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