第124話 エピローグ

大いなる闇を討伐してから1週間の時が経過し、大いなる闇(偽物)のVRクエストが用意された。レベルは200となっているが、攻撃力に関しては本物同様据え置きである。


……自分との戦闘データから、大体の攻撃力を割り出したらあとは模倣体(VRの姿)に投影するだけなので用意するのは簡単だったみたい。一部の特殊行動やダメージフィールドなんかも再現はしやすい部類だしね。


そして黒猫が特別許可証について、この偽物を討伐しないと発行しないとか言い出したんだけどカチ勢以外クリア出来る見込みが立たないのでめっちゃ叩かれてる。……一応、体力が1/10になってるとは言え自分ももう一回倒そうという気にはならないので未だにクリア者は0人だ。


ただ、ユリクリウスが二刀流を活かして片方をカチ武器にする他、純粋にレベリングをすればいずれは倒せる敵になるということで廃人達はそのうちクリアしそうである。自分はまあ、ユリクリウスがクリアしたらクリアするか。……レベリングしないと体力1/10でも10時間ぐらいはかかりそうだからなぁ。命の危機がないし安全なんだけどそれはそれで辛いものがある。


大いなる闇が討伐されたからといって、シャドウの活動が終わったわけではないし繁殖している地域では繁殖からの合体を繰り返してレベルが上がり続けているらしい。そのレベル上昇ペースと、廃人達のレベリングペースは大体同じぐらいだから……当分は大丈夫そうだ。


サポートロイドを量産させ続けているため、そのうちシャドウの領域の拡大には歯止めがかかる模様。……シャドウを倒し切った後にサポートロイドどうするの問題とか、サポートロイドそもそも大丈夫なのか問題は残っているけど全部後回しだね。


現時点では、自分にとって理想的な世界だ。適度にシャドウを狩って、チームメンバーと駄弁って、サポートロイド達にサポートされる。……ちなみにこのサポートロイド達、人間との交わりが強くなるほど人間に近づいていくらしい。最初は明らかにメカメカした内部構造を破壊しているようなエリョナ動画が出回っていたのだが、徐々に人間の内臓みたいなものを犯している動画に置き換わっていたのはそういうことかな。


そう言えばコッペパンも最初は血を流していなかったのに、ダメージを受けたりすると流血するような場面が増えた。……手を出さなくてもこの人間率なら、手を出したらまあ一発だわな。


コッペパンによると無碍に扱われたサポートロイドの一部には反乱の兆しもあるらしく……いやあれだけ悲惨な扱いを受けても一部ってことは大半のサポートロイド達は受け入れているという恐怖があるんだけど、そのうち大事になりそう。


ちなみに自分の所有するサポートロイドは99.9%が大丈夫っぽいけど残りの0.1%は真意わからずのようで、現時点で領地にいるサポートロイドは10万体ぐらいいるから100体は離反しているという怖さ。その離反理由について、明らかになっている分についてはもっとサポートさせろ、直接会って奉仕させろ、なので人に近づくと言っても根本的に人とは違う気がする。


[黒猫:サポートロイド社畜説]

[ユリクリウス:このチームチャットってサポートロイド達も見てなかったっけ?]

[白猫:(#^^#)]

[ゆうしゃちゃん:見てますよ?]

[クチリ:ひえっ]

[ふわわ:呼ばないと出てこないけど呼ぶと出てくるね]

[クロワッサン:サポートロイド達に聞きたいんだけど今の人間化率ってどれぐらい?]

[白猫:98%ほどです]

[コッペパン:31%です]

[サタンちゃん:26%だぞ]

[ゼル:まってユリクリウスとクロワッサンのサポートロイドそれだけ低いってことはもしかして本当に1回も手出してないの?]

[クロワッサン:出してないぞ。そろそろ出す]

[コッペパン:言質取りました]

[ゼロ:74%]

[ユリクリウス:触手攻めしていたゼルはともかく黒猫はいつも何ヤッてたんだよ]

[黒猫:黙秘する]

[白猫:【黒猫の雌顔ドアップ】]

[ふわわ:うわあ]

[クロワッサン:なあ……黒猫の計画って全部白猫が立てた?]

[黒猫:……勘の良いガキは嫌いだよ]

[白猫:細かな計算は私が行っていましたが大まかな道筋自体は駄マスターが立ててます]

[ユリクリウス:お、乗っ取られてはなかった]


タキオン船団が飛んだ先の宇宙については、もしかしたらこの宇宙の未来かもしれないという推論も出ている。その未来の宇宙において、シャドウが消え去っているということはシャドウの駆逐には成功しているわけで……もしかしたらそう遠い未来じゃないかもしれないし、その時は色んな意味で歓迎したい。




※あとがき

これにて「カチ勢頑張る」は一旦完結です。これまでたくさんのフォローや評価、応援コメントをありがとうございました。完結後の後書きですら使いまわしをする面倒くさがり屋がこの小説を完結させられたのは読者の皆様のおかげです。


このあとネトゲ熱が再発したら第二部を投稿するかもしれませんが、前に完結後のあとがきで似たようなことを書いて結局書いていないので、今後この作品が更新されるかは不明です。


今は少し疲れたので、ちょっとだけお休みして新作を書こうと思います。次回作のアンケートとかもたまにやっているのでよろしければX(Twitter)のフォローお願いします。⇒https://twitter.com/instantnoumiso


改めて読者の皆様、ここまでの読了お疲れさまでした。最後に評価を付けて下さると非常に嬉しいです。また次回作や他の場で会えることを楽しみにしています。これまでありがとうございました。


次作URL⇒https://kakuyomu.jp/works/16818093078670363093

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