第123話 終焉

大いなる闇のHPが残り1割を切ったようで、模倣体の時には行わなかった行動として雑魚シャドウが大量に湧き始めたけどダメージ全部0だから関係ないな。いやまあノックバック食らってる時に本体の攻撃食らうとわりとHP減るから辛いことは辛いんだけど、ワイヤーソードは技の発動中にノックバック食らうことが少ないから余裕はまだある。そしてこの最終盤面で余裕があるということは、必然的に討伐出来る。


[クロワッサン:終わりが見えてきたら急激に眠くなってきたんだけど]

[黒猫:起きろ。寝たら人類滅亡するぞ]

[ふわわ:ダメージゾーンに入っただけで死にかけるのほんと辛い(;'∀')]

[ユリクリウス:ダメージゾーンを練り歩くクロワッサンが変態過ぎるだけ]

[クロワッサン:最初はダメージ量見てやばいなってなってたけどHPが二重になってからは浸かりに行った方が安定するなあって]

[ゼル:あれ範囲内全てがダメージ受けるんだよね?]

[クロワッサン:いや中は少しだけダメージ受けない空間ある。めっちゃ場所変わるし浸かった方が安定するから利用してないけど]

[ユリクリウス:とうとう回避どころか当たりに行くようになったか]

[クロワッサン:連続でダメージ受けた方が安定するからしょうがない]


なんか終わりが見えた途端に、疲労感が襲ってくるけど前にイベントで不眠不休の周回をしていた経験が生きているのかまあ耐えれるレベル。当然ミスにつながるわけだけどワンミスで死なない以上はどうとでもなる。


[クロワッサン:ダウン!]

[黒猫:行くぞお前ら]

[クロワッサン:うわ大量に入って来たっていうかスタンバイ人数多いな!?]

[時雨:幼女同盟は流石にほとんどが待機してるよ( *´艸`)]

[クロワッサン:これ残りHP1%とかそんな感じか。

あ、終わった]

[ABC:お疲れー。いやガチで人類滅亡がかかっていたクエストでお疲れーっていいのか分からないけど]

[黒猫:勝ったあああああああ]

[ユリクリウス:ラストの火力えげつないな]

[ふわわ:全弾叩き込んだった]

[クロワッサン:ユリクリウスすまん。今刀返すわ]


何か大きくダウンしたのでチームチャットで呼びかけると、ダメージ床に耐えながら幼女同盟の面子が集まり一気に火力を叩き込んで行く。そしてヤバくなった人から即離脱していくけどこれたぶん練習していたんだろうな……。


特にふわわさんのチェスナットリボルバーが大きくダメージを与えていたようで1回爆発するごとに宇宙空間が揺れてた気がする。もちろん他の面子もダメージは与えていたし、ビートルさんとかはHPが1の状態で、無敵時間を利用して攻撃し続けていた。退避が間に合わなかったら死んでいたから心臓に悪い。


最後、誰の攻撃かは分からないけどトドメが刺されたようで、崩壊していく真っ黒な敵は霧散していく。……この強さで収まったのは早期の封印解除のおかげらしいので、本当にタイミングが良かったのかな。


もう少し早かったら自分が耐えれてはいなかっただろうし、もう少し強かったらこちらがレベルを上げていても危なかったかもしれない。……あと新スキルマップのスキルについて、共有は大事だね。もうちょっと仕様を理解してから挑みたかった。


[クロワッサン:これで終わり?

というか一気に5レべ上がって草]

[黒猫:いやどちらかというとここからが本番というかシャドウの総数が減少に転じるまでは地獄。あと他勢力が喧嘩売ってくるかもしれないし]

[ABC:でもまあ一応は一段落かな。そのうちシミュレーターに今回の大いなる闇が登録されるかも]

[クロワッサン:……で、本当にタキオン船団は消えたのか]

[ユリクリウス:ああ、クロワッサンはずっと闘っていたからこっちの騒動知らないわな。

マジで消えた。一時期はかなり混乱してたけど黒猫がまとめ上げたよ]

[ゼル:黒猫の支配下が嫌な人は出て行ったけどね。ふおにの森も惑星持ってて、出て行った人はそっち行ってる]


タキオン船団は本当に消え去ったようで、別宇宙に移転したのだろう。ただし技術が間に合ってなかったのか、本当に別の宇宙かは怪しいところらしい。別の宇宙じゃなかったら、何でシャドウが引き寄せられたのかは分からないけど……まあ無事終わったからどうでもいいか。


シウラさんが亡き今、黒猫が実質的にはトップになるからこれからは黒猫による統治が始まることになる。……ふおにの森も幼女同盟と同じように惑星を共同で購入し、領地がある感じだけど、今はそこに反黒猫派が集まっているのかな。


まあふおにの森から離反した人を幼女同盟側は受け入れたりもしているし、どっちもどっち。そのうち大きな対立になると思うけどまあ何とかなるでしょ。少なくとも、今は平和だ。

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