突如現れた転校生、山下一郎は番長然とした様子のバンカラな男。その番長を案内することになった桜は、強さにこだわるその姿に困惑するが、その番長から真剣勝負の相手に指名されることに。
噛み合わないが軽快に進む会話劇が楽しく、あれよあれよという間に明後日の方向に展開していくストーリーはジェットコースターのようだ。それでいて、真実を見通しているかのような番長の態度と、その思惑を吐露する桜の一瞬の邂逅は必見。
青春の一場面を切り取り、ただ一度わかり合う二人の姿が言いようのない感動を呼ぶ青春スラップスティックストーリー。