第8話 番外編 ぐだぐだな佐藤君の思考

 色々と書いてみたが、これは本当に就活のアピールとして使えるのだろうか。英語のTOEICの点数は分かりやすい。しかしそれ以外だと中々言葉で納得できるものではないだろう。


 バイトで頑張りましたと言っても、あまりにもふわふわとしている。抽象的で具体性がない。海外の客と頑張って接しましたと言っても、よくある話だろう。薄い反応になる可能性が高い。


 もう少し具体的に書いて、そこからまた考え直すしかない。初対面で有利な奴らは大体陽キャと呼ばれる人種だ。俺は違う。接することを得意としているわけではない。会社はそういう奴らを望んでいる。いや。明るいからどうこうではない。


 どうやって彼らと接したか。成長をアピールすべきか。短期留学の話も混ぜておくとして、自分の強みを言わなくてはいけない。頭が痛くなった。英語は以前より出来る。第二外国語としてスペイン語も学び始めた。それでも足りないところはどうしても出てくる。


 度胸はあると思う。たくさんの手段を用いてやろうとしたからこそ、コミュニケーションができる。足りないところは……自己アピールだろうか。



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佐藤君は思い返すー海外のお客様と頑張って接した時の記録 いちのさつき @satuki1

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