あとがき
ここまで読んでくださったツワモノの皆様、ありがとございました。
この作品で登場する久慈くんは、今から十四年前の私です。とは言っても、殺されてはいませんが。正確に言えば、吹奏楽部を辞めてゲームに逃げていたまでは、記憶にある中学生の弱々しい私です。
あの時に後悔したことは今でも覚えています。言い返せる強さがなかったこと、顧問に事実を認めてもらえなかったこと、友達の説得に無視をしたこと。久慈くんは町田悠奈に説得され、臨時顧問になる意志を固め、最後までやり切って吹奏楽部を復活させようとしていました。行動できる人が羨ましいと今でも思うのは、彼のような人が世の中に何人もいるからかもしれません。
今は別の仕事をしながら、小説家としての道を歩んでいます。すぐ辞めてしまう。おそらく、母親にはそう思われているのではないかと思いますが。継続してこそ見つかるものがある、諦めなければ、悠奈たちが三年生で味わえた成果のようなものが自分にも体験できる。そう信じて、書いていきたいと思います。
二〇二四年五月
七村メイナ
悪銀のブラスバンド 黒葉風羽華 @nanamura_meina
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