【閑話休題】名前シールの話。

 先にアップした「新年度初日、分掌未定。」に出てきたお名前シール。私の身の回りでは、氏名スタンプを押して作る方法がまだまだ一般的なようです。学校DXどこ行った?


 私自身は、学級担任をさせていただいた最後の2年はデジタルで作っていました。学年費で市販のPC用ラベルシールを購入して印刷。教務主任になってからは、キングジムさんのテプラで全校分を。どっちもエクセルデータを専用アプリにエクスポートしての印刷だったので、非常に楽チンでした。どの学年も、名簿のエクセルデータは年度スタート前に作られていますもんね。


 耐水性や耐久性を考えると、この春もテプラで作るような気がしています。お名前シールを貼る靴箱や雨具掛けなんかは、どうしても水で濡れてしまいやすい。普通のラベルシールに普通のスタンプ台のインクで捺印すると、梅雨時には文字が滲んで読めなくなってしまいます。これはPC用プリンタからの出力でも一緒。


 水濡れ滲み対策もあります。例えば油性インクのスタンプ台。乾いてしまえば強いんだけど、捺印時の乾きが遅かったり、インクの乗りがイマイチだったりするので(個人の感想です)使い勝手が良いとは言い切れません。

 あとは上から防水フィルムを貼るタイプのお名前シール。これは「フィルムの裏紙を剥がして貼る」手間が増えるので、タイパにやや難あり。


 やはりテプラ最強。


 そもそもの問題として、私自身が氏名スタンプ押すのが苦手ってのもあります。ちょっと気を抜くと文字列が傾くし、力加減を失敗ると部分的に字が欠けたり潰れたり……要は綺麗に押すのが難しい。

 気にしなければ良いだけなんでしょうけど、新年度登校してきて、靴箱やロッカー探して。見つけた!ってときに自分の名前が曲がってたり、欠けてたり潰れてたりしたら、やっぱり良い気持ちはしないでしょう?考えすぎ?


 とにかく、氏名印を押してお名前シール作るのは、私にはとても難しいお仕事に感じられるのです。気が移りやすい性分なんですよね、ねこですから。


 まあ、氏名印ペタペタ作業にも良いところはあります。作中でもふれたように、一人ひとりの名前を確認しながら押していくので、表記を確認する作業にもなるし、合わせて読み方も確認すれば名前を覚えることもできる。

 これを大事にされる学年主任さんからは、「手書きが一番。一文字一文字、丁寧に自分で書きなさい!」とご指導いただいたこともありました。もちろん丁重にお断りしましたが。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

教員生活、異状なし。 文科省のねこ @cat_mext

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ