作者様お得意のトリック小説。いま巷で噂の『アカサギ』が、別名『カメレオン』と揶揄され消えない影を落とす昨今。 詐欺被害者たちは彼女の特徴を掴んでいるけれど、なぜか足跡が辿れないのはナゼ? 伏線と分かっていても中々手繰り寄せられないのは、ドウシテ? それもそのはず。 妖艶なカメレオンは夜の街を闊歩する。スリルも快感も、恍惚の色に染めてしまえばいい。そう、月を欺くまで。