12 キャラメリゼをするカップル作家、いっちょうあがり
◆
さて、まず
その上で、日記機能を使って簡単なネタばらし。
とはいえ、さすがに「お見合いしました」なんてリアルを
もちろん、ネットには悪意というのもあるものなので、
そして、
最初こそ、阿鼻叫喚のコメントが付いたが、次第にファン達も慣れて来たのか、溺愛系が来れば「砂糖まぶされた」、NTR系が来れば「砂糖が
なお、ごく一部で二人をまとめて「キャラメリゼカップル」なんて呼んでいたファンがいた事は、二人の認識外のことである。
そして、そんなネタが出来上がっていた頃には、
なので、本屋で資料探しデートをしたり、気晴らし兼取材として遊園地でデートをしてみたり、と
そして、
いつもの取材を兼ねたフレンチレストランでのディナーで、
「
――しまった、噛んだ。決まらない。しまらない。
耳まで真っ赤になった自覚のある
「はい!
と、はっきりと答えたのだった。
――――――――――――――
そしてまあ、こうして二人の結婚式は盛大に行われたが、だあれもその祝い酒を私には一口もくれなんだ……というのはヨーロッパの昔語りを閉じる定型句。
その後の二人の幸せな暮らしは、
もしかしたら、もう今では二人には作品でなく、本当の子供もいるかもしれない。
なんにせよ、幸せな物語の結末に
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