うつ病の殺し方講座

【段階３】エネルギーの取り戻し方

　うつ病は、世界最高難度の死にゲーです。

　何度も何度も絶望して、地獄の苦しみを味わって、死の淵をさまよって……

　時間をかけて、少しづつ削っていかないと、倒せない難敵です。

　うつ病を治すには、段階があります。

【段階１】

　どんなに苦しくても、将来がどれだけ絶望的でも、絶対に自殺だけはしないと誓う。

　いま死ぬことは簡単だ。

　だけど、お願いだから、生きて欲しい。

　苦しみ続けて血を吐きながら生き続けて欲しい。

　ギリギリまで前を向いて、戦って死んでほしい。

　あなたが救われなくても、あなたが苦しんだ経験が、未来の誰かを救うかもしれない。

　自分のためではなく、将来、自分と同じような苦しみに遭う、可哀想な人達を救うために、

　戦いの記録を残してほしい。

【段階３】努力をしない、絶対に努力をしない。

　仕事や学校は、半年から1年以上休むつもりで、

　疲れることは他人にまかせる、両親や信頼できる人を頼る、助けてもらう。

　そして、精神科に行きましょう。

　ここで重要なことを言います。

　精神科といっても、先生によって良い悪いは沢山あります。

　大きな病院はオススメしません。

　大きな病院の精神科には、10人強？の精神科医が配属されていて、その中で"超優秀な当たりの先生"はごく1部です。

　個人経営の、個人名で売っている、クチコミや評価が良い先生を探しましょう。

　「自分の名前で売っている先生」かつ「評判の良い先生」は、めちゃくちゃ優秀です。

　もちろん、あなたには合わない場合もありますが……

　しばらく通って改善が見られなければ、先生が自分に合わなかったということで、別の精神科医を探しましょう。

　処方される薬一つで、楽になれる具合はまったく違うので。

　とにかく精神科、こころの病院に通い。

　家族、頼れる人にご飯を作ってもらって、

　できる限りだらだらできる環境を作りましょう。

　ニート万歳、スマホ依存万歳です。

　絶対に、我慢しないこと。

　ポテトチップスを食べたければ食べて、ジュースもガンガン飲みましょう！

　とにかく好きなこと、小さい頃好きだったことを思い出してやってみる。

　折り紙、お絵描き、アニメや漫画、映画。

　やりたい事があれば、お金はじゃんじゃん使ってください。

　親のお金だからといって、遠慮する必要はありません。

　わがままを沢山言って甘えてください。

　人間は皆例外なく、「あれがしたい」、「これがしたい」という"子供のような欲求"を持っています。

　あなたの中には、"子供のあなた"が居るんです。

　これは心理学用語で、

「インナーチャイルド」※内なる子供

　と言って、普段演じている大人の裏に隠れた、子供らしい衝動を意味します。

　うつ病になる原因は、

　「"インナーチャイルド"の子供らしい衝動欲求を、長い間無視し続けてきたから」

　とも言えます。

　今のあなたがすべきことは、

　歯を食いしばって起き上がり、血反吐を吐きながら玄関を出て、地獄の業火に焼かれる思いで仕事場に行くことではありません！！！

　それはまた、インナーチャイルドを無視し続けることを意味します。

　無理して力を振り絞れば、今日は通勤できるかもしれません、通学できるかもしれません。

　でも、明日はさらに体調を崩します。

　根性のある方なら、3日ぐらいは、気合いで乗り切れるかもしれません。

　でも、1週間も経たずに、潰れます。

　朝、目が覚めて、布団から起き上がれなくなります。

　うつ病のこの段階において、「無理すること」「努力をすること」が1番の毒です！！

　こう言えば、嫌悪感や抵抗感を覚える方も多くないでしょう。

「今は受験生だから休めるわけない！」

「休んだらクビにされる！」

「部活のレギュラーから外される」

「出席日数足りなくなって、受験に響きます！」

「今すぐうつ病を治さないとダメなんです！」

　分かります。痛いほど分かります。

　私もそうでしたから、

　私は、高校時代は高校球児として、うつ病で何度も倒れながら、必死に常人に食らいついてました。

　でも、あえて言います。

　今無理して、血を吐く思いで頑張ったところで、いつか努力が終わる訳ではありません。

　受験合格して、大学に入ったところで、

　4月からは勉強バイトと大変ですし、

　社会人、仕事、人付き合い。

　目の前の目標を達成したら、休む間もなく次の目標と努力が始まります。

　だから、今なんです！

　なるべく早く休むべきです！

　うつ病は、私たちに、このままじゃ身体が持たないと警告してくれているんです！

　この段階の私たちにとって、「努力をしないこと」が1番の努力なんです！！

　内なる子供－アーティストチャイルドの欲求を抑え続けて、無視し続けてきた私たちは、

　内なる子供の声が非常に聞こえずらくなっています。

　この段階における目標は、「内なる子供の声を聞き取れるようになること」

　そのための手段として、

「長期的に休みをとる」

「優秀な精神科医に診てもらう」

「家族や周囲の人に頼んで、家事負担をできる限り少なくする」

「自分の内から出てくる、スマホ観たい、あれを買いたい、あれを買いたい、という欲求を否定することなく、受け入れて実行する

「お金や時間は絶対に惜しまない。うつ病とは、十分な時間とお金を書けないと治せない病」

　★★★

　そして、この【段階２】におけるゴールを言います。

「日常の楽しみ、将来の夢、心が安らぐことを見つけること」

「自分の楽しみのために、ちょっと体を動かしたり、ちょっと外に出たり、布団から出たり……

　簡単なことなら、頑張りたいな。

　という、前向きな欲求が出てくること」

「自分の中の子供っぽい心を受け入れて、自分のことが好きになること、嫌いじゃなくなること」

　こんな状態になったら、次は【段階３】です！