まだまだ時間はたっぷりある成長期の子供に、儚い時間を語るのは難しい。だからこそ見えてくる色がある。桜の咲く手前の希望に満ちたピンク色の子供と、長雨に打たれ燻む薄桃色の大人。対を作りながら展開される二人の会話は混ざり合い、更に深みを増してゆく。時の流れを色で表現した素敵な作品でした。