モノクロ映画に出てくる役者の告白みたいな話。


 ろくでなしがろくでもない目に遭う。

 色鮮やかなネオンの世界で、彼の周りだけが白と黒の世界。

 自暴自棄になった彼は幕を下ろそうとして……



 同情半分、嘲り半分で進んでいく、彼の「これまで」の道。

 華やかな世界を夢見た男の、失望と怒りが滲み出ている。

 是非、ゆっくりと意識を向けながら読んでいただきたい。

 彼の「これから」に、より揺さぶられることだろうから。