第14話 ペリドット

 その光景は、眼を疑うようなものだった。

 ヴィオラが勇猛果敢に穴の中へ飛び込んでいく。

 そして、それを上目遣いに眺めながらサリナもまた身体をバネのように縮めて侵入の準備をしていた。

 問題は、その直後に起こったのである。


「えっ?」


 突然、サリナが頓狂な声を上げた。

 耳に入った声に突き動かされ、オーラムもまた顔を上げる。


「一体これは……?」


 その時眼にした、我々の良く知る世界を冒涜するような光景を、どのように形容するべきだろうか?

 開いていたはずの穴が、まるで生き物のように鮮血を撒き散らす。

 レンガの隙間から滲み出るように血肉が湧き出し、蠢きながら肉体を再生させていく。

 そうそれは、この建物が何か一頭の生き物であるかのように。


「ヴィオラさん?ヴィオラさん!向こうにいるなら返事をしてください!」

「穴が塞がる……これは生命体の再生能力、いやそれ以上の……」

「しゃがんでください、オーラムさん!」

「っ!」


 背後から飛来した何かによって、空気がズタズタに引き裂かれる。

 見れば、青と黄の炎を纏った長槍が、三支の尾をはためかせながら再び肉壺に風穴を開けていた。


「くっ……」


 しかし、その程度の力技で解決するわけもなく。最早シャッターの修復は押し留められないと見るや、サリナは急いで穴の前へと駆け寄り、飲み込まれんとする槍を力づくで引き抜き、叫ぶ。


「ヴィオラさん!!!ヴィオラさん!!!聞こえますか!」


 横に、縦に、大振りに振るって壁を傷つけては隙間を開き、近隣まで響きかねない程の声で向こう側へと呼びかける。

 暫時、オーラムは気迫に圧倒されてそれを見ている他なかった。

 しかし、サリナが槍を投げ出し、膨張と収縮を繰り返す鮮肉の壁を素手でこじ開けようとするのを見た瞬間。


「……危ないッ!」


 彼女は、思い切り地面を蹴り上げて我を失いかけている少女に飛び掛かった。

 仮にサリナが槍を放り投げていなければ、叩き斬られていたかもしれない。

 或いはそうでなくても、反射的にサリナが迎撃していたらどうなっていたことか。

 だが、こと今回に限っては、彼女の内に少しばかり残っていた冷静さの欠片が、オーラムの生命を守ったと言えるだろう。

 二人はもんどり返って、絡み合うように倒れ込む。

 巻き上がった砂埃が視界を塞ぎ、暫し外界への恐怖を忘れさせてくれた。

 唯一不快にして耳障りなのは、耳元で響く液体と固体が混じり合う音だけである。

 

「お、オーラムさん……」


 サリナはどこか困惑した様子で黄金色の瞳を持つ女に呼び掛けた。

 汗ばんだ肌にブロンドの髪を絡ませながら、彼女は口を開く。


「はぁ、はぁ、はぁ……。サリナさん、落ち着いて欲しいっす……」

「落ち着く……?」

「こういう時こそ、我を忘れたらダメっす。仲間を守りたいなら、守る側であるあなたが一番、冷静じゃないと」

「……すみません」

「はぁ、はぁ、ふぅ……分かってくれたなら良かったっす」


 それから、彼女は半回転してサリナから離れ、仰向けになって空を見上げた。


「ハハッ。何、してるんすかね。アタシって」

「何、とは?」

「いや。なんでもないっす。思わず飛び出したただの自虐っすよ」

「……」


 無造作に槍を掴み、立ち上がるサリナ。

 何かに呆れ果てたように眼を瞑り、それから一度自らの両頬を激しく叩くと、肩で息をする彼女に向かって手を差し伸べた。


「立てますか?」

「ふぅ……ありがとうっす。いや、持つべきは友っすね」

「身共の友達判定は厳しいですよ」

「おっと。アタシの涙腺が決壊するより前に友達判定されるのを祈ってるっすよ」


 いつの間にか肉肉しい音は消え去り、一種の静寂と寂寥感が場を支配する。

 困ったことに……ただし、予想通り。既に穴は塞がっていた。


「それはそれとして、どうするっすかね。見捨てて帰るわけにも行かないっすから」

「身共が穴を開けた瞬間は何とも無かったのに、ヴィオラさんが飛び込んだ瞬間、気味の悪い挙動を見せるなんて。本当に、意味分かりません」

「つまり、この再生はただのじゃあないってことっすね。恐らく、より限定的な条件が……」

「元より分断を意図したものだったということですか」

「ただの仮説っすから、話半分で良いっすよ。でも、アタシはそう思うっすね」

「……」


 いくら呼び掛けても、ヴィオラから答えが返ってくることは無かった。

 サリナの声が小さかった可能性は?

 いや、無いだろう。

 そのような茶番で済めば、どれ程安心できることか。


「ところでサリナさん。1つ良いっすか?」

「身共に答えられることであれば、何でも」

「その槍は、どこから取り出したんすか?」

「……」


 二人の視線が、地に突き刺さってひとりでに仁王立ちしている長物の方に向かう。

 つまりそれは、教会のシャッターに穴を開け、血肉の悉くを吹き飛ばさんとして振るわれた鋭利にして強靭、麗美にして雄大なる白亜の槍。

 この槍は決して、彼女がずっと携帯していたわけではない。

 いざ教会に突入する、という時突如として現れたのである。

 答えに窮したサリナは、沈黙を貫いた。


「言いたくないんすか?」

「……」

「……ハハッ」


 彼女の反応が、あまりにも分かりやすかったからだろうか。

 オーラムは強張った表情を綻ばせて静かに笑った。


「何がおかしいんですか?」

「いやいや、フフッ。誰にだって秘密の1つや2つ、あるものっす。だから、そういう時は素直に秘密だって言えば、そうそう追求されないものなんすよ?」

「……」

「なのに、そうやって断りづらそうに俯いてるから。ついつい、意地悪したくなっちゃったっす」


 サリナは少し顔を上げて、視線を上向かせながら睨み付けた。

 目は口ほどに物を言うとはまさにこのことで、無口な彼女の内に迸る激情が如実に現れている。


「悪かったっすよ。でも、サリナさんが無我夢中に突っ込んで行った時はアタシだって結構ひやっとしたんすよ?だから、これでおあいこっす」

「……分かりました」


 さしものサリナも、先程のことを持ち出されると弱い。

 不服そうではあるが、仕方がないとばかりに頷いた。


「良し。じゃ、この話は終わりっすね。一緒にヴィオラさんを助け出す策を考えるっすよ」

「さっきは取り乱してしまいましたが……ヴィオラさんは、歴戦の傭兵です。そう簡単に命を落とすことは無いと思います」

「それは、アタシも同感っすね」


 寧ろ、どんな場所からでもゴキブリのように生還してしまいそうですらある。

 しかし、心配であることに変わりはないし、救出を後回しにする理由にもならないだろう。

 何とかならないものか。


「問題は、もう一度搬入口をこじ開けたとして、ヴィオラさんと同じ場所に辿り着けるのか、ということっすね。あれだけ穴を開けて呼びかけても返事1つ返ってこないのであれば、彼女の居る場所が薄皮一枚隔てた向こう側ではない可能性も考慮したほうが良いっすよ」

「別の場所に飛ばされているということですか?」

「もっと単純に、互いの声が伝わらないようにされただけの可能性もあるっすけど。まぁ、何も考えずに飛び込んで救出対象を増やしては元も子もないっす。可能な限り、外部から掛けられるアプローチを探したいっすね」

「外部、外部ですか……」

「何か思いついたことでもあるっすか?」

「……」


 サリナの脳裏に浮かぶのは、いけすかないもののここぞという時なら頼りになる、ある男の顔だった。

 彼女のインナーの胸ポケットには、小型のトランシーバーが入っている。

 彼とヴィオラの言う緊急事態がどの程度のものを指しているかはサリナの知るところではない。

 しかし、一度仲間と認めた人間を救う為ならば、彼女はどのような手段も厭うことは無かった。


「直接的な解決に繋がるかは分かりませんが。助っ人にでも連絡してみます」

「サリナさんが連絡してみようと思える人なら、きっと信頼できる人なんすね。それなら、アタシは教会をぐるっと一周してくるっすよ。もしかしたら、何か情報が掴めるかもしれないっす」

「了解です。ただお互いに、声の聞こえる範囲からは出ないようにしましょう」

「勿論っす。何かあったら呼ぶっすよ〜」


 ふらふらと右手を振りながら、オーラムは角を曲がっていく。

 先程あのように取り乱していた少女を置き去りにするのは、お世辞にも褒められたことではない。ただ、これもまた一種の信頼と言えるだろう。

 確かに、サリナ=グルンという少女はイマイチ冷静さに欠けるのかもしれない。

 しかし、彼女程聡明であれば、二度同じ過ちを犯すことは無いだろうから。


「ふむ」


 一転して真面目な顔付きに戻った彼女は、北側の壁を俯瞰しながら腕を組んだ。

 生き物のように傷を修復する建物。

 こんなもの、訳が分からないにも程があるのだが。ナラゴニア教会が常識から大きく逸脱した集団と考えると、現実をそのまま受け入れる他ないのかもしれない。


「……そもそも」


 切り株からキノコが生えるように、もこもこ、と血肉が湧き出したのは、ただ傷が付いたことが原因なわけではなかったはずだ。

 ヴィオラが飛び込んだその瞬間、穴は閉じたのである。


「それなら、アタシが穴を開けた場合は?」


 徐に彼女は地に積もり積もった砂を握り締め、立ち上がった。

 その行動は何の意味もない、ただの手遊びに見える。

 しかし、こと彼女の場合はそうでなかった。

 ゆっくり力を込めていくと、微かにその中から金色の光が放たれる。

 手を開くと、果たしてそこにあったのは紛れもないだった。

 ただのマジック?いや。

 完成された錬金術?いや。

 これは、そのような嘘、紛い物、遊戯ではない。

 そこには、何か大いなる力が働いている。


「さて、と」


 オーラムはこともなげに掌を翳し、優しく眼を閉じた。

 砂金が震え、空中に飛び立つ。

 そして、星を形成する塵のように凝集し、固結し、やがては液状化して彼女の指に纏わりつくと、指し示す煉瓦の方へと瞬時に延伸して炸裂した。

 その爆発はまるで、超新星のよう。

 陽の光を反射して黄金色に輝きを放ちながら、煉瓦を吹き飛ばす。

 砂塵も落ち着いて彼女が眼を開ける頃には、直径30cmにも満たないレベルの小さな穴が開いていた。


「……再生、しない……」


 これはどうしたことか。

 あのグチュグチュ、という不快な音が聞こえないばかりか、肉が湧き立つ素振りすら見せない。

 深まる謎の余り、オーラムは右眼で穴を覗き、懺悔室と思しき中身を伺う。

 そして、更なる調査を、と身体を離した瞬間、耳孔に聞き覚えのない男の声が響き渡った。


「おーっとっとっと!教会の壁に穴を開けて金品を盗み出そうとする下劣な庶民が居ると思えば!」


 それは、どことなく他人を見下しているかのような嘲笑混じりの声だった。

 聞いているだけで不快になる……程ではないが、それでも快いものではない。

 第一、このようなことをしている場を見られること自体、あまり好ましいことではなかった。

 彼女がこの時間を選んだのも、長年の観察の結果最も巡回の憲兵に出会しにくいと分かっていたからである。


「先代ジェムストーンマフィア“ボス”、オーラム殿下ではありませんか。貴方様がお許しになるのであれば、その御尊顔を拝見致したく」


 仰々しくも嫌味のこもったその物言いに目眩を覚えながら、オーラムはゆっくりと後方を振り返る。

 そこに立っていたのは、クリーム色の短髪をオールバックで纏め、首元にはじゃらじゃらとアクセサリを下げている青年だった。


「……」

「ほう……成る程」

「なんすか」

「いや、思ったよりもフツーの顔だ、と感じただけさ。それに、なんか、だと!?そんな喋り方、まるで庶民みたいじゃないか!既に追放されたとはいえ、ジェムストーンマフィアの誇り高きボスを務めた女がこの体たらくとは!」

「ハッ。何かと思えば、随分と失礼な物言いの坊やっすね。それで?そう言うアンタは何者なんすか?」

「……は?」


 突如、余裕たっぷりに笑っていた男の表情が一変する。

 そのような質問はあり得ない。いや、あり得ないどころかその質問そのものがこの上ない侮辱にあたるかのように、彼は拳を握りしめていた。


「……っと、いけないいけない」


 ただどうやら、自らを顧みる利口さは持ち合わせているらしい。


「元ボスとはいえ、庶民どころか、スラムの無一文に対してムキになるなんて。まるで庶民みたいじゃないか。俺は、そこまで大人気ない人間じゃないんだ」

「……」

「それなら、教えてやろう!俺が、何者なのかを!」


 彼は右腕を振り上げて、教会を囲う壁の向こう側に合図を送る。

 すると、オーラムの前から、右から、左から、ぴっちりとしたスーツを身に纏う人々が次々と現れた。

 彼、彼女らは全員胸元に深緑色の宝石が埋め込まれたピンを刺しており、それが故にこれら親衛隊が誰のものなのか一眼で分かる。

 本当のところ、オーラムは薄々気が付いていた。

 この、鼻に付く青年の正体が何者なのか。

 願わくば、当たって欲しくない予想ではあったが。


「そう。俺はジェムストーンマフィアの最高会議役員の一人。コードネーム、ペリドットだ」


 彼は両手を広げ、満足げに語る。


「見ろ!この、俺の自慢の衛兵達を!こいつらは、俺の手足として動く俺だけの駒だ。お前のような庶民では到底持ち得ない、最強の兵隊たちだ!」


 そう言い終えると、恍惚とした表情でペリドットは顔を上げた。


「だが、そんな俺をこの元ボスは知らないらしい。顔すら、な。憐れなものだ。そんなの、庶民どころか、そこら辺の畜生と何も変わりないじゃないか」

「……」


 溜息が出る程自惚れに富んだ演説が終わる。

 オーラムは、どっと疲れが流れ込んでくるのを感じた。

 まるで、山登りを終えて帰宅した時のようだ。


「ほら、早く前へ歩け!」

「……押さないでくれますか」

「この声はまさか、サリナさん……?」


 彼女の声が、オーラムの耳に入った。

 見れば、サリナはペリドットの元へ連行されているようで。

 少しばかりの焦りを覚えた彼女は、影を落とした表情で再び口を開く。


「彼女は、あなた達のボスによって招かれたモンテドーロの協力者っすよ?何をやってるんすか?」

「仮にあの少女が高貴な来賓だとしても、俺の区域内の教会で好き放題やる様は見ていられないだけさ。間違ってるかな?」

「彼女をすぐに離して欲しいっす」

「はぁ?」


 ペリドットは、オーラムの頼み、否、警告を鼻で遇らう。

 まるで、彼女の言葉は不敬に当たると言わんばかりに。


「俺に意見か?それなら、役所を通じて提出してくれ。あぁ、審査には1ヶ月以上かかるが問題ないよな。だって、俺の貴重な時間と比べれば、君たちの時間なんてゴミと変わらないんだから」

「……アタシに対してなら、どんなことを言おうと水に流してやるっす。でも、アタシの周囲の人間を攻撃するってなら、絶対許さないっすよ」

「許さない、ねぇ?親愛なるオーラム殿が許さないとして、俺はどんな不幸に見舞われるんだ?」

「わざわざ言わないと分からないんすか?許さない、と言ったら許さない。それだけっす」

「ふ、は、ハハッ、ハハハッ!」

「何笑ってるんすか」


 オーラムの声が、段々と熱の籠もった怒りを帯びていく。

 ただ、そのような彼女の姿は、何よりもペリドットが引き出したくてたまらないものだった。


「やっぱりだ!思った通りだ!ハハッ!おい。その娘は話してやって良いぞ。そいつにもう用事は無いし、腐っても客人だからな」

「分かりやした。ほら、もう行って良いぞ」

「……チッ」


 舌打ちを吐きながらサリナはオーラムの隣まで歩いてきて、不服そうに座り込んだ。

 どうやら、彼女が連行されてヴィオラを救い出す目処すら立たない、という最悪の展開は一先ず免れたらしい。

 しかし、だからといって鬱憤が晴らされるわけではない。


「何が目的なんすか」

「目的?あぁ、目的、ね」

「勿体ぶった言い方するなっす」

「取って付けたような落ち着き方だなぁ?さっきみたいにブチギレて、勿体ぶった言い方するな!って言ったって良いのに。そっちが本性なんだろ?な?横領で追放されたクズに相応しい本性さ!」

「……」


 彼女の瞳が震える。

 彼が見たかったのは、ジェムストーンマフィアの先代ボスにして当代オーラムという強者の象徴が、最も簡単に取り乱す様だったのだろう。

 ただ、それならオーラムにも策がある。

 彼女はすぐさま大きく息を吐いて、深呼吸した。

 肩が上がり、下がる。

 そして、数秒自分だけの世界に浸ってから浮上すると、そこには飄々として掴み所がない、いつものオーラムが立っていた。

 今にも向かっていってしまいそうなサリナを軽く手で制し、そして前に進み出る。


「おぉ?」

「分かったっす、受け入れるっすよ。アタシが横領でボスの座を追われるような金の亡者であることは間違いないっすから。それに、その本性だって、罪の重さに見合う野蛮なものなのかもしれないっすね。ただその場合、ペリドットさんはどうなるんすか?」

「はぁ?俺の場合?俺とお前のような庶民を比較すること自体、不愉快極まりない行為なんだが」

「ハハ、そうっすか。でも、アタシはこう思うんすよ。他人の傷を抉り、クズだ無一文だゴミだと強い言葉で罵ることで悦に浸るような人間の人格がまともで立派なわけがない、と」

「はぁ?」

「どうしてそんなに苛立ってるんすか?もしかして、身に覚えでも?……あぁ、そうか、そういうことっすか」


 吹っ切れたようにオーラムは右手で口元を隠した。

 無論、その向こう側には口角の上がった攻撃的な笑みが隠れている。


「他人を見下すのが好き過ぎて、それが当たり前になってしまった、と。こんなに小綺麗で洒落た格好してるのに、中でぬくぬくしてるお坊ちゃんはまるで、アタシと同類の、社会の汚れ者みたいなんすね?」

「お前……!」


 ペリドットは、我慢の限界とばかりに一歩踏み出した。

 そして、敢えて守る姿勢を見せない彼女に対して拳を振り上げ——

 しかし。

 それに伴う衝撃が、オーラムの頬を襲うことは無かった。


「くっ!?」


 明確な敵意を孕んだ彼の視線が、背後に向けられる。

 そこには、笑顔を浮かべながらも嗜めるように眼を瞑った身の丈2m程度の大男が、彼の腕を優しく掴みつつ立っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る