後編 娘たちの会話

「ねぇ、一果姉ちゃん」

「なぁに」


「めっちゃ黄色だらけだけどさ」

「うん」


「お父さん、勘違いしてないかしら」

「うんうん、してそう」


「これはお母さんの大好きなヒョン様カラーなのよね」

「そうそう!!! 絶対お父さん勘違いしているわ」


「友達や職場の人にもヒョン様ファンって周知されているから自然と黄色い花になるしね」

「そうそう。でもこんなに黄色だらけって菜の花畑みたいだね」


「お母さん、幸せになってね……」

「ヒョン様のところに逝けたかな、無事に」


「うん、絶対。ヒョン様と幸せになってね」




 終

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

【KAC20247】黄色の花に囲まれた妻 麻木香豆 @hacchi3dayo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説