香り立つ色。

 ある女性の記憶と、それにまつわる色を掛け合わせた一作。
 女性の父親は、ある工場に勤めていた。その工場の見える場所で、幼い主人公と母親は父親の同僚らと一緒に花見をするのが通例だった。
 その際に幼かった主人公は花を見つけて——。
 
 匂いは記憶に結びつきやすい。
 主人公にとってその花の記憶は何に結びついていたのか。

 是非、御一読下さい。

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